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専門家 「異常震域」の影響で強い揺れか
5月31日 1時13分

今回の地震について、地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の佐竹健治教授は、「この地域ではフィリピン海プレートの下に沈み込んでいる太平洋プレートの内部の深い場所を震源とする地震が過去にも繰り返し発生している。ただ、これまでマグニチュード8クラスの地震が起きた記録はなく、この地域としては過去最大クラスの地震だ。震源が深い地震では、揺れがプレートに沿って衰えずに伝わるため、震源から離れた場所でも揺れが強くなる『異常震域』が出来るのが特徴で、今回、関東周辺で強い揺れとなったのはこの影響だと考えられる。また、通常は比較的短い周期のがたがたとした揺れが強いのが特徴だが、今回は地震の規模が大きかったため、比較的長周期の揺れも発生したと考えられる。深い場所を震源とする地震では規模の大きな余震は起きにくいとされるが、今回は地震の規模が大きかったため、周辺の地盤に影響を及ぼしている可能性があり、今後も余震に注意する必要がある」と話しています。

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