2011-07-18
また新たな永久機関詐欺が……
一昨日日本テレビの番組でオオマサガスなる燃料が紹介されたようです。
http://www.ytv.co.jp/wakeup/special-report/sr_set.html?date=20110716&number=2
古典的な永久機関詐欺ですね。
つい先日産経新聞が変てこな発電装置を紹介していましたが、
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110626/scn11062612000001-n1.htm
マスメディアは新しい技術を紹介する前に、なぜ社内の科学部門担当者を集めてきちんと検討しないのでしょうか。結果として詐欺の片棒を担がされることになるというのに。
これでよくもまあ「科学離れ」「理系離れ」なんてことが言えますね。
さてオオマサガスですが、水を電気分解して酸素と水素を発生させる際に微振動を加えて泡を細かくし、酸素と水素の特殊な混合ガスができることのことです。このガスを燃料として発電機を動かすと、ガスを発生させるのに要した電力より産み出された電力の方が大きいのだそうです。
水を電気分解して水素と酸素を発生させる際に必要なエネルギーと、発生した水素と酸素を燃焼させて水ができる際に発生するエネルギーは全く同じなのですが、余剰のエネルギーはどこから来たのでしょうか。エネルギー保存の法則を無視しています。この法則はそんなに簡単に覆るほど弱いものなのでしょうか。そんな弱い法則を信じ続けている物理学者は伝統的にバカの集団なのでしょうか。ちょっと考えればインチキ臭いことぐらいすぐわかるでしょうに。
電気分解装置と発電機をつなげば、まさに未来永劫エネルギーを産み出し続ける永久機関になりますが、そのエネルギーはどこから来るのでしょうかね。
科学者が寄ってたかって批判的に分析し、ただのインチキであることが証明されるのが理想ですが、そうはならずに忘れ去られるのがオチでしょうね。
それにしても、ネットの世界ではこの報道を鵜呑みにして夢のエネルギーだと持ちあげている連中の多いこと多いこと。さらに大抵の場合、昨日書いたような「石油会社や電力会社の圧力」を持ち出しています。トンデモさんは主張はわかりにくいのに思考パターンはわかりやすくて面白いです。
怪しい物を見たら、いきなり信じるのではなく批判的に検討し、否定する理由がなくなってから信じるというのは科学以前に人付き合いなどでも当たり前だと思いますが、難しいのかな。
- 3 http://search.yahoo.co.jp/search?p=オオマサガス+永久機関&rs=2&aq=-1&ei=UTF-8&pstart=1&b=31
- 2 http://docomo.ne.jp/cp/as-rslt.cgi?pno=2&key=稲の病害虫について&fid=5
- 2 http://www.google.co.jp/search?sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=バッタもん日記
- 1 http://docomo.ne.jp/cp/as-rslt.cgi?pno=2&key=ホメオパシー+馬鹿&fid=6
- 1 http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/locust0138
- 1 http://www.google.co.jp/m/search?ie=Shift_JIS&sa=2&q=ホメオパシー+バカ&site=universal
- 1 http://www.google.co.jp/search?aq=f&sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=バッタもん日記
- 1 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGLL_jaJP420&q=日本 金額ベース 自給率
- 1 http://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&cd=1&ved=0CBgQFjAA&url=http://d.hatena.ne.jp/locust0138/&rct=j&q=バッタもん日記&ei=sdwkTvr8EoeimQWD2viDCg&usg=AFQjCNHKE4Yxp72ul5m0VaBE6isiyVeEpg