2日午前7時20分ごろ、大阪府池田市のアパートから出火、木造モルタル2階建て計約650平方メートルを全焼し、2階の一室で女性の遺体が見つかった。大阪府警池田署は同日、このアパートに住む高校1年の男子生徒(15)を殺人と現住建造物等放火の容疑で逮捕。男子生徒は同署に対し「親への仕返しでやった。学校をやめたかったのにやめさせてくれなかった」と話している。
同署によると、男子生徒は9月半ばからこのアパートに1人で住んでいた。同署に対し「親に勝手に一人暮らしをさせられた。親が借りた部屋なので、火をつけたら親が困るだろうと思った」と供述している。
逮捕容疑は2日午前7時ごろ、池田市のアパートに放火し、3人を死傷させた疑い。男子生徒は2階の自室の真ん中に教科書などの荷物を集め、油をまいて火を放ったとみられる。「自分が火を放ったのは間違いない。女の人が死亡したのであれば自分のせい」と容疑を認めているという。
死亡したのは、2階の部屋に住む大島さん(78)とみられる。このほかアパートの住人の女性(23)ら2人が軽傷を負い病院に搬送された。ほかの住民は避難して無事だった。アパートは1階に10室、2階に15室の計25室。
アパートの関係者によると、男子生徒の親は「勉強のために一人暮らしをさせた」と話していたという。男子生徒について住民の一人は「今朝すれ違ったときには変わった様子はなかった」と話す。別の住民は「まじめな印象だったのだが……」と驚いた様子だった。