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米陸軍施設、豪にも炭疽菌誤送付か 国防総省が本格調査
米西部ユタ州の陸軍研究施設が生きた炭疽菌を誤送付していた問題で、米国防総省は29日、2008年にオーストラリアの研究施設にも誤って送っていた可能性があることが分かったと発表した。
送付先は国外では韓国を加え2カ国、国内では11州の24研究施設に拡大した。国防総省は米疾病対策センター(CDC)と共に原因究明と再発防止策に乗り出した。
炭疽菌は不活性状態にして送付する決まりだが、送られたサンプルには感染力があった。国防総省はCDCと手順などに問題がなかったか検証する。各研究施設に対しては受け取ったサンプルを使わないよう指示した。
国防総省は感染の危険性について「一般への危険はなく、研究施設の職員のリスクも極めて低い」としている。(共同)