POWER FILE★1143
vol.185
2006年4月11日

KBS京都
ラジオ編成

いくよ・くるよのはりきりフライデー 最終回

◆16年の歴史のなかに、たくさんの思い出深いエピソードが。

 春は、出会いと別れの季節。KBS京都ラジオにも、リスナーと別れのときを迎え、惜しまれつつ幕を閉じた番組があります。「いくよ・くるよのはりきりフライデー」。
 1990年4月6日から、2006年3月31日まで、16年間にわたってたくさんのリスナーに愛され続けたゴールデンラジオです。京都生まれの今いくよ・くるよが、女性漫才師のパイオニアとなってからも、毎週金曜日には地元局へ足を運び、地元のみなさんとラジオを通じてふれあう。そこに大きな意義を感じていたと、ふたりは語ります。
 スタジオは、ふたりの芸や人柄に魅せられた多くの人が集う場に。その輪たるや、お笑い界の重鎮から新人若手芸人まで。まさに、パーソナリティの交流のひろさが垣間見える番組でした。
長い歴史のなかでは、いくよ・くるよと名コンビとうたわれた久保房郎アナウンサーの定年を見送ったことや、番組から曲が生まれ、CD化されたこと、さらに番組のアニバーサリーやパーソナリティの誕生日などに、リスナーからお花やケーキが届けられたことなど、たくさんの想い出が詰まっています。


◆レギュラーや西川きよしが登場。豪華キャスティングで綴るオンエア。
 最後の金曜日の朝、別れを惜しむたくさんのリスナーの思いは、色とりどりの花々となって、スタジオに咲き乱れていました。いつもと違ったムードが漂うなか、ついに最終回のオンエアがスタート。普段はカジュアルなパンチみつおの見慣れないスーツ姿も光ります。それでもいつも通り和やかに、軽やかに、賑やかに。いくよ・くるよと仲間たちの語らいは続きます。

  スタジオには、ビッグになって巣立っていったコンビの姿も。かつてラジオカーレポーターを務めていたレギュラーのふたりです。若手芸人をあたたかく見守るいくよ・くるよが、笑いの世界で勝負をかけようとしているレギュラーの情熱を受け止め、番組レポーターのポジションをプレゼント。そしてふたりは全国区芸人へと成長し、番組を卒業したのでした。
 いくよ・くるよとレギュラーが笑いいっぱいに繰りひろげたトークのなかには、そんなエピソードも隠されていました。そして、大御所・西川きよし師匠も番組に登場。いくよ・くるよVS西川きよし。大物同士が顔を揃え、豪華なキャスティングで番組は進行します。

◆別れのあとに、出会いあり!?涙と笑顔のフィナーレです。
「京都というまちは、私らの原点。番組のおかげで週に1回でも京都に足を運べて、ほんまによかったわ」。電波に乗って、いくよ・くるよのきもちがリスナーへ伝えられます。「KBS京都ラジオも、芸人の原点やね」と、西川きよし師匠が切り返します。
 スタートから最終回までの長い道のりが、出演者・スタッフそれぞれの脳裏に浮かびあがってきます。フィナーレが近づくと、いくよ師匠は感極まり涙声に。それをフォローするようにマイクに向かうくるよ師匠。

 そして、放送終了。スタジオが拍手に包まれ、出演者とスタッフの胸に万感の想いがこみあげてきました。「また、会おう!絶対に!」。再会を約束し、番組の幕は閉じました。顔ぶれも、内容も、リスナー層も。すべてにおいて、看板番組と呼ばれるにふさわしかった「いくよ・くるよのはりきりフライデー」。このラジオを超える伝説づくりに、これからたくさんの番組が挑んでいくことでしょう。

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