チェ会長は「08年に日本の文科省から始まった独島(日本名:竹島)の日本領土宣言後、日本は執拗に教育現場で歴史歪曲をしている。このような試みが米国では根付かないよう、教科書に東海(日本海)併記を義務化し、『ヨーコの話』の教材採用事例を全て洗い出し、教育を通じた歴史歪曲を元から封鎖する」と述べた。
『ヨーコの話』は1945年7月、咸鏡北道羅南(現:北朝鮮咸鏡北道清津市)で暮らしていた南満州鉄道の高官の娘ヨーコが、母や姉と共に現在の韓国を経由して日本に戻るまでの過程を描いたものだ。当時11歳だったヨーコは列車に乗って元山の南まで来たが爆撃により列車が爆破され歩いてソウルに到着、釜山を経て日本に戻った。その過程で人々が無残に死に、強姦(ごうかん)が行われているのを目撃したと書いている。
しかし、歴史学者たちによると、1945年7月から8月に米軍が北朝鮮地域を爆撃したことはなく、旧日本軍は当時も韓半島(朝鮮半島)全域を掌握しており、共産軍が日中に日本人を追跡したり、日本人女性を強姦したりしたという主張は説得力がないと指摘されている。
『ヨーコの話』は06年にニューヨークの私立学校の中学生ホ・ボウンさん(当時11歳)が「このように間違った内容では授業を受けられない」と授業を拒否したことが報じられ、社会的に論議を呼んだ。