気象庁:火山情報変更、18日から運用

毎日新聞 2015年05月12日 19時14分

 気象庁は12日、火山の噴火警戒レベル「1」を「平常」としていた表現を「活火山であることに留意」に変更する運用を18日に始めると発表した。

 ただ、システム改修に時間がかかるため今秋まではホームページの発表に「平常」の文言が残る。気象庁は「活火山であることに留意」に置き換える注釈をつけて対応する。

 これまで噴火警戒レベルのうち最も低い段階を「1(平常)」と示していたが、レベル1だった御嶽山が昨年9月に噴火し戦後最悪の火山災害となった。「平常という表現は安全という誤解につながる」との指摘を受け、政府の中央防災会議の作業部会も3月に変更を提言していた。

 一方、噴火発生を迅速に登山者らへ伝える新設の「噴火速報」は8月上旬に開始する予定。具体的な手段は今後検討する。【狩野智彦】

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