プロの試合でスポーツマンシップ欠く行為続出

■プロ野球:乱闘でボール投げ付け行為
閔炳憲が告白「ボールを投げた」
3試合出場停止処分
バットがグラウンドに投げられるケースも
■Kリーグ:GKがペナルティーマークをスパイクで荒らす妨害行為
サッカーでは報復のための暴行
識者「マナーがなくなればファンは顔を背ける」

プロの試合でスポーツマンシップ欠く行為続出

 27日に開催された韓国プロ野球、斗山ベアーズとNCダイノスとの試合で、両チームの選手がベンチから飛び出しもみ合いが起こった際、斗山ベアーズの閔炳憲(ミン・ビョンホン)がベンチから相手選手にボールを投げ付けた事実を自ら明かした。閔炳憲は28日に球団を通じ「選手たちがベンチに戻った後、審判がベンチにやって来て、ボールを投げたのは誰かと確認した時に手を上げた。ところが張珉碩(チャン・ミンソク)が先に名乗り出て退場処分を受けた」「試合が終わってホテルに戻った後、自分の問題行動で仲間の選手が処罰されるのを申し訳なく思いつらかった。心から反省し悔い改めたい」とのコメントを発表し、謝罪した。

 問題となったもみ合いは7回、斗山の攻撃で呉載元(オ・ジェウォン)が打席に立った時に起こった。NCの投手、エリック・ハッカーが投球動作に入ると、呉載元が突然タイムを要求した。しかしハッカーはすでに投球動作を始めていたため、ボールは高めに大きく外れた。その後、呉載元はファーストゴロに倒れたが、ハッカーがベースカバーに入った際、呉載元に向かって「打席に帰れ」と叫んだため、呉載元はハッカーに近づき言い合いとなった。すぐに両チームの選手たちがグラウンドに飛び出したが、その際、斗山のベンチからハッカーにボールが投げ付けられる様子が中継カメラに映った。この時点で1軍登録されていなかった斗山のホン・ソンフンももみ合いに加わった。韓国野球委員会(KBO)は28日に懲罰委員会を開き、閔炳憲に出場停止3試合とリトルリーグでのボランティア活動40時間を、またホン・ソンフンには罰金100万ウォン(約11万円)の支払いを命じた。

 プロ野球の試合で両チームの選手たちがベンチから飛び出しもみ合いになるケースは決して珍しくない。これは殴り合いをするためではなく、仲間の選手を守ると同時に、相手に気持ちで負けないことの表れで、ベンチクリアリングと呼ばれることもある。しかしこの試合ではもみ合いが起こったことよりも、相手選手にボールが投げ付けられたことの方が問題視された。

 先週行われたKTとハンファとの試合では、結果がほぼ見えた時点でKTが投手を交代し、「不文律」に反したとしてグラウンドに向けてバットが投げ付けられる事件が発生した。意図的かどうかに関係なく、バットを投げるのは大けがにつながる恐れのある非常に危険な行為だ。

姜鎬哲(カン・ホチョル)記者
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