韓国の文化体育観光部(省に相当)は28日、韓国を昨年訪れた外国人観光客の平均支出額が1606ドル(約19万8600円)で、前年を42ドル下回り、2008年以来6年ぶりに減少に転じたと発表した。
業界では、世界的な低成長で観光客の消費が実用型に変化した結果と受け止めている。
ロッテ百貨店名品館(アベニュアル)の担当者は「中国人客は昨年上半期まで値段も尋ねずにブランド品を購入することが多かったが、最近は他の百貨店での販売価格も細かくチェックしている」と話した。
節約型の観光客が増えたことで、高級品主体の百貨店での買い物が支出額に占める割合は26%から22%に減少。中低価格の生活必需品が多い大型スーパーマーケットでの消費は12.5%から21%に増えた。
また、外国人の韓国での平均滞在日数は昨年6.1日となり、2011年の7.5日に比べ短くなった。漢陽大観光学部のイ・フン教授は「外国人観光客によるブランド品購入目的に観光が減ることに備え、積極的に観光インフラや関連対策を整備すべきだ」と指摘した。