韓国の経済団体、全国経済人連合会(全経連)の李承哲(イ・スンチョル)副会長は28日、ソウル市内の全経連会館で開かれた「第4回韓中CEO円卓会議」で「アジア各国が航空機製造分野で協力システムを構築すれば、欧州のエアバス、米ボーイングが独占している航空機製造業で『アジアの時代』を切り開くことができる」と述べた。
アジアの航空機需要は2013年時点で5470機だったが、33年には1万5220機へと約3倍に増え、世界需要の36%を占める見通しだ。
エアバスは欧州各国がボーイングに対抗するため、コンソーシアム形式で1970年に設立された企業で、世界の航空機市場の半分を占めている。ドイツ、フランスが各38%、英国が20%、スペインが4%を出資している。フランスは操縦席と車輪、ドイツは前方、後方の胴体、英国は主翼と垂直尾翼、スペインは尾翼と一部部品を開発、生産しており、組み立てはフランス、ドイツ、スペインで行っている。
一方、アシアナ航空の金秀天(キム・スチョン)社長は、2016年の韓国観光の年を迎え、北京、広州、上海など主要都市の住民にビザなし入国を認める措置を1年間試験的に実施し、段階的に免除範囲を拡大していくことを提案した。
同日の円卓会議には、中国工商銀行の姜建清会長、河北鋼鉄集団の于勇、中国銀行の高迎欣副社長、北京汽車の李峰社長らが出席した。