半年間で17.8kgの体重減少。
この半年間、人生で最も速いペースで体重が減少した。
最初は、処方された薬の副作用で太ると言われたので、レコーディングダイエットを兼ねてカロリー上限を1800kcalに設定し、あまり食べ過ぎないようにしていた。
ただ、それだけのつもりだった。
だが、その後著しく体調を崩し、抑うつ状態と診断されてしまったことにより、そもそもご飯が食べられない状態になってしまった。それで、一気に半年間で18kg近く体重が落ちてしまったのだ。
まだ余裕があった頃の2月のエントリ
※この頃はレコーディングダイエットしているつもりでいたので、体重減少を喜んでいた。
ここでも触れているが、15年ほど前は今よりずっと体重があって、具体的に言うと100kg近くあった。
さすがにそれは太りすぎだと自覚したので、その時は自発的にダイエットを行い、70kg台半ばまで25kg以上体重を落とした。だが、それは5年ほどかけてゆっくり減らしたものなので、デメリットは殆どなかった。
しかし、今回の体重減少は、短期間に急激に起きたことなので、まあメリットもあったのだが、様々なデメリットももたらした。今回は、それを備忘録的に書き記しておこうと思う。
たまに「病的に痩せたい」等の検索ワードで、自分のブログが検索されてくることがあるが、病的に痩せてしまうとこんな事になるという、いい例にもなると思う。
まずはメリットから。
メリットその1:着られる服の幅が増えた。
当然のことながら、痩せると着られる服が増える。
100kg近くあった頃は、4Lなどのビッグサイズを着ていたのだが、75kg付近になってからは、ユニクロやGAPのLが着られるようになった。
普通にお店に足を運んで服を買えるというのは、その頃の自分にとって喜びだった。それまでは、「着られる服」を買うしか無かったのだが、これからは「着たい服」を買えるようになったのだ!
そして、今回、再び痩せてしまったことで、LではなくMサイズが着られるようになった。
Mサイズが着られるようになると、ユニクロだけでなく、だいたいどこの店に行っても服を買えるようになる。それはそれでいいことだし、細身の服も無理なく着られるようになったので、そこは素直に喜んでおくべきところだろう。
メリットその2:エンゲル係数の低下。
きちんと計算したわけではないが、生活費における食費の割合は確実に減っているはずだ。なぜなら、胃の容量が小さくなって、食べられなくなっているからだ。
いままでは、例えばラーメン屋に行くと絶対に大盛りを頼んでいた。更に、大抵の場合サイドメニューの餃子とか炒飯を一つは頼んでいた。だが、今はまず大盛りのラーメン自体が食べられなくなったし、サイドメニューも頼む気がしなくなった。
普段の食事も、奥さんがおかずを3品、そこに御飯と味噌汁的なものを作ってくれていたのだが、いまはそんなに食べられないので、おかずは2品、味噌汁的なものは無しにしてもらっている。
だから、食費は減っているはずだし、おやつも食べなくなったので、その分に使っていたお金も浮いているはずだ。まあ、要は食べる気がしなくなったということなので、喜んでいいのかどうかは分からないが…
メリットその3:太りにくい体質になった?
満腹になるまで食べても体重が増えなくなった。
ひょっとしたら、単に食べられる絶対値が減っているだけなのかもしれないが、とにかく御飯のあとにおやつを食べようが、朝体重を測ると、現状維持かもしくは減っているのである。とはいえ、食べることが出来ても1500〜1600kcal程度しか食べられていないので、なかなか増えるわけがないのだが…
では続いてデメリットを。
デメリットその1:体調不良。
まずは、体重が減ったことにより、様々な体調への影響が現れている。一番顕著なのは、抵抗力の低下だ。
2月に憩室炎にかかったと思えば、その2週間後に帯状疱疹に襲われ、さらにはその後も体調は整わず、何度も会社を休んだ。それに加えて、体重減少に伴い下記のグラフのように血圧が著しく低下し、朝はもうフラフラ状態になってしまった。
※直近の血圧測定の結果。上が90を割っているところもあり、低血圧すぎである。
勿論、抑うつ状態であるという事も影響しているのだが、抵抗力や血圧低下は体重減少のせいであるということなので、急激に痩せてしまうと体調を整えるのがとても難しくなる。
デメリットその2:カラダのクッション性の低下。
これは全くの予想外だったのだが、痩せてカラダが骨ばってくると、壁などにぶつかった時に凄く痛い。今までは肉があったので、それがクッションの役割を果たしていたのだが、今は骨が割とダイレクトに当たってしまうのでとても痛い。
さらに、ちょっと固い椅子に座っていると、臀部の肉が減ったことによって、骨が椅子に当たって長時間座ってられなくなる。正直いって、今まではこんなこと考えたこともなかったのだが、座っていて骨が当たって痛くなるとは思わかなった。
デメリットその3:服の買い替えによる出費。
メリットで、着られる服の幅が増えたなどと書いたのだが、その反面地味に痛いのが、今まで着ていた服が着られなくなったことだ。
正直、ユニクロやGAP等の、ちょっとサイズが大きいところのLサイズを中心に着ていたたため、結構ブカブカ状態になってしまった服が増えた。なので、それらをMサイズに買い替えたりしたら、今年に入ってからの個人的な出費は、服が一番多くなってしまったのだ。
※ちなみに、上記のスクショのアプリはこれ。シンプルで使いやすい。
デメリットその4:体調不良による医療費の増加。
体調不良になったことで、当然病院に行く機会が増えたし、それにともなって医療費も増えた。特に、体重減少の原因を探るために行った胃カメラが、思ったよりお金がかかったのが痛かった。
上記の支出記録アプリによると医療費は17919円であるが、そのうちの1万円弱が胃カメラ代なのだ。
というわけで、異様に痩せてしまうと、余計な検査等をしなければならず、その出費もかさむということを覚えておきたい。
総合するとデメリットが大きいかも。
こうして、メリット・デメリットを並べてみると、あくまで個人的にはデメリットの方が大きいような気がする。
勿論、適度に、そして健康的に痩せるのはカラダにも良いことだし、精神的にも太っているよりは痩せている方が色々と気が楽だろう。
だからといって、一気に体重を減らしてしまうと、自分のように色々な症状に悩まされたり、経済的な出費が大きかったりする。
たしかに、体がスリムになって、色々な服が着られるのは嬉しい。自分も、何年も前に買っておいたユナイテッドアローズのパーカーを、今になって着られるようになったのは嬉しいし、細身の服も気にせず着られるようになったのも嬉しい。
だが、そのために健康を害してしまっては本末転倒である。
いまは、正にその本末転倒状態に陥っているので、なんとかして標準体重くらいまでは戻したい気持ちでいるのだが、なかなか体重は戻ってくれない。というより、食欲が戻ってくれない。
一度こうなってしまうと、はっきり言って元に戻すのは大変だということが、今回は身に染みてわかった。
病気の方もそうなんだが、体重の方も、無理のない程度に戻していきたい。
というわけで、「病的に痩せたい」などの検索ワードでやって来た方、お気をつけ下さい。取り返しの付かない状態になる前に、病的に痩せたいと願うのはやめておいたほうがいいですよ。