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AKB総選挙、この混戦を制すのは 各界の識者が予測

朝日新聞デジタル 5月30日(土)14時28分配信

 来月6日に迫った第7回AKB48選抜総選挙。投票券の入ったCDの出荷数は300万枚を超え、昨年をしのぐ盛り上がりを見せる。アイドルを探究する4人の識者が混戦模様の総選挙について語り尽くした。(敬称略)

■たかみな「宣言」で一気に加熱

 青木宏行(光文社エンタテインメント編集部編集長) AKBとの出会いは2006年夏。写真週刊誌で政治担当を長年していましたが、いつの間にか、永田町の総選挙よりもAKB48の総選挙が気になっていました。小沢のいっちゃん(一郎)よりも前田のあっちゃん(敦子)、鳩山のゆきちゃん(由紀夫)よりもゆきりん(柏木由紀)の動向に目が行っちゃって。

 境真良(経済産業省国際戦略情報分析官) 私はコンテンツが専門で、アイドル全体の現象を追っています。現在のアイドルシステムを築くにあたり、AKBやモーニング娘。の貢献は筆舌に尽くしがたいと評価しています。

 竹中優介(TBSテレビプロデューサー) 4年前にAKBのバラエティー番組を始めるまでアイドルには興味がありませんでしたが、こんなに魅力的なメンバーがたくさんいるのかと心を奪われました。番組の出演者は無名のメンバーがほとんどだったので、総選挙でも日の当たらないメンバーの躍進に期待しています。

 阿部剛士(外資系半導体企業インテル副社長) 私は半導体産業で仕事をするかたわら、組織戦略論を研究し、アイドルという刹那(せつな)的なコンテンツをいかに永続的なものにするかを10年前からリサーチしています。アイドルは学問の対象で、ファンというわけではありません。ただ、大阪出身なので地元のNMBは「箱推し」(※グループ全体を応援する意)しています。

 竹中 AKB総選挙はファンの「民意」が反映される場でもあります。運営スタッフの大人たちが、会議で決めて押し出した女の子だけではなく、ファンが地道な活動を見て、この子はもっと評価されるべきだと投票する。順位はその後の仕事にも影響するので、本物の選挙に負けず民意が色濃く反映されていると思います。

 阿部 20日に発表された速報で、下積みの長い苦労人、NMBの沖田彩華(あやか)が44位に入り、大阪では話題になりました。これこそファンの民意の反映でしょう。

 竹中 こんな女の子が乱入するから48グループはおもしろい。

朝日新聞社

最終更新:5月30日(土)14時44分

朝日新聞デジタル

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