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専門家「噴火活動終息まで1か月から3年」
5月30日 12時04分

専門家「噴火活動終息まで1か月から3年」
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29日に爆発的な噴火を起こした鹿児島県の口永良部島について、専門家や気象庁の担当者などが30日朝、上空から噴火活動の状況を調査しました。
調査のあと、県から噴火活動の終息の見通しについて問われた専門家は「短くとも1か月、長ければ3年という時間スケールを考える必要がある」と話していました。
鹿児島県の口永良部島にある新岳で29日起きた爆発的な噴火について、気象庁の担当者や口永良部島の火山活動を研究している京都大学火山活動研究センターの井口正人教授などは30日朝、鹿児島市からヘリコプターで口永良部島に向かい、上空から調査を行いました。
調査の結果、火口の北西側では火砕流が向江浜地区の海まで達していたほか、火口の南西側では、火砕流の先端や周辺で高温の火山灰やガスが流れ下る「火砕サージ」が海まで達していたことが確認されたということです。
井口教授は「火山ガスが非常に多い状態が続いていて、引き続き次の噴火に警戒が必要だ」と話していました。
このあと井口教授は県庁の災害対策本部を訪れ、県側から噴火活動の終息の見通しについて質問されたのに対し、「火山ガスの量から考えるとまだ地下にマグマが残っていると考えられ、引き続き警戒が必要だ。昭和6年から3年間続いた噴火活動が参考になると考えていて、短くとも1か月、長ければ3年という時間スケールを考える必要がある」と話していました。

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