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専門家「噴火繰り返したことが何度もある」5月30日 6時21分
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今回の噴火について、火山に詳しい東京大学地震研究所の中田節也教授は「噴火の際の映像からは、最初に水分を多く含んだ噴煙を噴き出したあと、地下にたまったマグマが直接噴き出すマグマ噴火に移行し、火砕流などが起きたと考えられる。また、映像からは、火砕流の速さは時速100キロ程度に達していたのではないかと考えられる」と指摘しました。そして、今後の噴火活動について、「過去の口永良部島の噴火では、1度、噴火が起きたあとに、噴火を繰り返したことが何度もある。今後、少なくとも数週間から1か月程度は同じくらいの規模の噴火に警戒が必要だ」と述べました。
また、ここ数年、各地で火山活動が活発化していることについて、「現在は日本全体の地殻の状況が非常に不安定となり、各地で火山活動が活発になっていると思う。現状ではいつ、どれくらいの規模の噴火が起きるのか予測することは難しいので、活動に高まりが見られる火山では注意や警戒が必要だ」と話しています。