中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

錦織4回戦はガバシビリ 82年ぶり日本男子8強入りだ

2015年5月30日 紙面から

男子シングルス4回戦に向け、記者会見で抱負を語る錦織圭=パリで(共同)

写真

 【パリ原田公樹】テニスの四大大会、全仏オープンで、第5シードで世界ランキング5位の錦織圭(25)=日清食品=の4回戦で対戦する相手が、同74位でツアー未勝利のテイムラズ・ガバシビリ(30)=ロシア=に決まった。錦織は「攻撃的なテニスを仕掛けてくる。フォアが強烈」と警戒した。31日に行われる予定の4回戦に勝てば、全仏の日本人男子としては1933年大会で4強入りした佐藤次郎以来、82年ぶりの8強進出となる。

 ガバシビリはこれまでツアーで1度も勝ったことがない。しかしこの日は世界ランキング43位のロソルを相手に6−4、6−4、6−4のストレートで圧倒。粘り強いリターンでストローク戦に持ち込み、要所要所でウィナー(相手が触れないショット)を連発した。

 錦織にとっては196センチのビッグサーバー(強烈なサーブで攻めてくる選手)ロソルより、187センチで右打ちのガバシビリのほうがくみしやすい。だが錦織は「今日も試合を見たが、フォアが強烈。一定のリズムでバンバン打たれると手に負えなくなる」と警戒感を緩めなかった。

 過去の対戦成績は4戦して錦織が3勝1敗。しかも4月、優勝したクレーコートのバルセロナ・オープンの2回戦で6−3、6−4と快勝している。錦織は「ディフェンスも大事になる。ストローク戦で負けないようにしたい」といつも通り、早めに勝負をつけるつもりだ。

 一方、5年ぶりに全仏4回戦へ進出したガバシビリは「私は全仏でいいテニスをしている。自信もあるし、ミスもしない。危険な男だ」と胸を張った。さらに「1時間半の勝負だったらケイのものだが2、3時間の試合になったら、どうなるか分からない。5セットマッチの全仏ではチャンスがある」と長期戦に持ち込む戦術を明かした。

 3回戦で対戦する予定だったベッカーが右肩の負傷で棄権。休養という恵みを得た錦織は、この日も会場外の練習場で汗を流した。パリに吹く追い風に乗って、このロシアのダークホースをたたく。

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ