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【芸能・社会】

今いくよさん死去 67歳胃がん くるよ「日本一の相方」

2015年5月30日 紙面から

休養から舞台復帰し、漫才を披露した今いくよさん。左は相方のくるよ=2014年12月、京都市で

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 1980年代の漫才ブームをけん引した女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよ(いま・いくよ、本名里谷正子=さとや・まさこ)さんが28日午後5時58分、胃がんのため大阪府内の病院で死去した。67歳。京都市出身。葬儀・告別式は密葬で行う。喪主は未定。後日、お別れの会を開く。

 いくよさんは高校のソフトボール部のチームメートだったくるよ(67)とコンビを結成し、73年にデビュー。ぽっちゃりとして派手な衣装のくるよとは対照的に、いくよさんは細身で早口と厚化粧が特徴的。「ツービート」や「B&B」「島田紳助・松本竜介」らと漫才ブームの代表的な存在だった。84年には「上方漫才大賞」の大賞を受賞した。

 2人はコンビ仲の良さでも知られ、2009年にくるよが心筋梗塞で倒れ、いくよさんが懸命に看病。昨年9月、今度はいくよさんが体調不良を訴え、胃がんと診断され休業して入院。手術ではなく抗がん剤治療を行い、12月3日に故郷の京都市の「よしもと祇園花月」で舞台復帰した。復帰の日はくしくもいくよさんの誕生日。「がんとはこれまで付き合った彼氏より長い付き合いになりそう」と明るく笑いで説明していた。

 今年2月にはテレビ朝日系「徹子の部屋」にコンビでそろって出演。今月11日に大阪市の「なんばグランド花月」で開かれた公演がいくよさんの最後の舞台となった。

◆追悼コメント

 ▽西川きよし(68) 「義理人情を外さず、見えないところでものすごく努力をしていた。ええ人間でした」

 ▽「ザ・ぼんち」の里見まさと(63) 「『えらい時代を一緒にやってきたなあ』とよく話していた。これから楽しい舞台をできるところなのに、手足をもぎ取られる気分です」

 ▽島田洋七(65) 「師匠に怒られた時も何度もかばってくれた。大変面倒見が良く、たくさんの若手芸人を食事に連れて行ったりしていました。本当にいい人です」

 

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