サッカー=FIFA摘発の米国、欧州と南米を中心に称賛の嵐
[ベルリン 28日 ロイター] - 国際サッカー連盟(FIFA)の汚職を摘発した米司法省に対し、サッカーファンや元選手、さらにはFIFAの地元スイスから称賛の声が上がっている。他国の銀行に制裁を与えることなどで批判を浴びることも多い「世界の警察」だが、今回は欧州や南米といったサッカーの本場からは多くの感謝と支持の声が聞かれている。
特に短文投稿サイト「ツイッター」では圧倒的な米国への支持が見られ、なかには、よりサッカー文化の深い国々はなぜ腐敗を長く見過ごしてきたのかと批判する意見も。英国のファンが「まさかFBIに感謝する日が来るとは」と発信すれば、ホンジュラスからは「米国がやらねば、誰もやらない」などとの投稿があふれかえった。
また、FIFAゼップ・ブラッター会長の出身地でもあるスイスのサイトでも「米国が、特に大切にしてもいないスポーツのために割いてくれた労力には驚くばかりだ。サッカーファンは米国に感謝するだろう」とのコメントが寄せられた。
元スター選手のロマーリオ氏、ルイス・フィーゴ氏、ディエゴ・マラドーナ氏らも米国の調査を称賛。ロマーリオ氏は「残念ながら捕まえたのはわれわれの警察ではなかったが、誰かが捕まえないといけなかった」と述べた。
一方、2018年ワールドカップ(W杯)開催国のロシアや中国からは批判の意見も出ている。ロシアのプーチン大統領は「またしても米国が露骨に外国に司法権を伸ばしている」と糾弾し、中国版ツイッター「ウェイボー」では「なぜサッカーを好きでもない国がFIFAの汚職に対して先陣を切っているんだ」といった投稿が見られた。
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世界経済に「アクシデント」も
米長官は、ギリシャ支援協議が6月期限までに合意に至らなければ、世界経済に「アクシデント」が起こる可能性を指摘した。
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