Ｊ１浦和、関根の４戦連発で鬼門ベアスタ突破する

　首位・浦和のＭＦ関根貴大（２０）が２００７年のブラジル人ＦＷワシントン以来となる４試合連続得点を狙い、鬼門のアウェー鳥栖戦（３０日・ベアスタ）を突破する。２９日の前日練習後に「チームのためになる１点になるようにしたい」と意気込みを語った。

　浦和にとってベアスタは直近３年で１分け２敗。昨季は勝てば優勝が決まる大一番だったが、後半ロスタイムに同点に追いつかれ、失速につながった。リーグ優勝を逃す要因となった因縁の地だが、３試合連続得点中と勢いに乗る２０歳の若武者は「気にしない。そう思っている時点で駄目」と強気に言い放った。

　また、４試合連続得点となれば、日本人では０３年の田中達也（現新潟）以来の快挙となる。偉大な先輩に並ぶ記録となるが、「今年はゴール前に顔を出せている。その積み重ね」と冷静だった。

　下部組織育ち。そのプレースタイルなどから以前から「田中２世」とサポーターの支持も多い新星の一撃で鬼門を突破し、開幕からの無敗記録を２００３年名古屋と０２年横浜Ｍが持つＪ１記録（１３試合連続無敗）に伸せば、浦和の第１ステージ優勝はもう時間の問題かもしれない。　（占部哲也）