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【プロ野球】

巨人 足攻に負けた

2015年5月30日 紙面から

楽天−巨人 4回裏、4失点しマウンド上で斎藤コーチ(左)から声を掛けられる巨人のポレダ=コボスタ宮城で(岩本旭人撮影)

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◇楽天5−3巨人

 楽天が逆転勝ちし、連敗を3で止めた。4回に後藤の2点適時打など3安打に、4盗塁と足を絡めて4点を奪い逆転。辛島は緩急をうまく使って9三振を奪い、8イニング3失点で2勝目。松井裕が11セーブ目。巨人はポレダが中盤につかまった。

 長身左腕が思わぬもろさをみせた。巨人の先発・ポレダが楽天の足攻めに屈した。4回2死一、三塁で枡田に二盗されると、後藤に逆転2点適時打を献上。さらに、後藤の二盗、四球の牧田との重盗と立て続けに走られて、小関に左前へ2点適時打を許す悪循環。1イニングで4盗塁を許して、4点を失う悪夢のようなイニングになってしまった。

 「盗塁をされてしまったのは事実なので、反省をしたい」とポレダ。自身の連勝が5で止まってしまっただけに、試合後は目の前で起こった現実を素直に受け入れた。後藤と小関に許した2本の適時打についても「相手にうまく打たれた…」。完敗を認めて、悔しさをグッとかみしめ続けた。

 得点力不足の相手が足を絡めてくることは分かっていた。その証拠に、左腕は「自分も工夫している。それでも仕掛けてくるなら受けて立つ」と豪語していた。さらに、試合でも警戒していたという。しかし、執拗(しつよう)に仕掛けられたのは想定外。リズムを崩された左腕が落ち着きを失ったのは確かだった。

 そんなポレダに原監督も一つの苦言を呈した。「(後藤に許した)三盗は反省しなきゃいけないでしょうな」。4回に足を絡めながら2点を奪ったが、直後に足攻がえしを食らっての敗戦。この日が命日だった実父・貢さんにささげる1勝を手にできなかった。 (川越亮太)

 

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