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【サッカー】

大儀見 豪快ボレーでイタリア粉砕 なでしこW杯連覇GO

2015年5月29日 紙面から

◇国際親善試合 日本1−0イタリア

 サッカー女子の国際親善試合、キリン・チャレンジカップは28日、南長野運動公園総合球技場で行われ、FIFAランキング4位の日本代表「なでしこジャパン」が、同13位のイタリア代表に1−0で快勝した。後半7分、FW大儀見優季(27)=ウォルフスブルク=が豪快に決勝ゴールを決め、8度目の対戦でイタリアに初勝利。女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で2連覇に挑む日本は壮行試合を2連勝で締め、6月1日にカナダへ出発、8日(日本時間9日)に1次リーグC組初戦でスイスと対戦する。

 点取り屋としての本能が凝縮された一発だ。後半7分、DF宇津木が低いクロスを中央のFW大儀見へ。エースは体を投げ出しながら右足のアウトサイドで合わせ、ゴール左隅へ鮮やかにたたき込んだ。

 「本当にいいクロスだった。とっさにDFの前に入れたことが、得点の要因かな。1タッチのゴールは常に狙っているので、決められて良かった」。昨年10月のカナダ戦以来、実に7カ月ぶりのゴール。エースの一発が、8回目にして初めてイタリアを沈めた。

 前半から別格の存在感だった。中盤から何度もボールを引き出し、安定したポストプレーで起点に。前半26分には前線で自らボールを奪い、ゴール左へ惜しいミドルシュート。「プレーの内容がイメージと近くなってきた。ニュージーランド戦よりも良かった」。言葉に手応えがにじんだ。

 前回のW杯で優勝を経験した。ただ、6試合に出場してわずか1得点。準決勝と決勝は先発から外れ、「個人的には不本意な大会だった」。大会後は自らを追い込むように、イングランドやドイツなど各国の強豪で技を磨いた。

 技術も心もたくましさを増した今は、誰もが認める不動のエース。「あれから大きく成長できた。でも、まだまだ自分は成長できる」。目標はJリーガーと公言するほどの貪欲な姿勢は、なでしこの中でも異彩を放つ。

 W杯前の最終戦を勝利で飾り、カナダへ乗り込む。「課題もたくさん見つかったし、細かい部分を修正しないと。自分たちは挑む立場です」。エースは、自らのゴールでなでしこを連覇へ導いてみせる。(青山直樹)

 

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