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【プロ野球】

マイコラス来日初勝利 6度目先発でようやく

2015年5月29日 紙面から

巨人−西武 来日初勝利を挙げたマイコラス=東京ドームで(七森祐也撮影)

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◇巨人4−1西武

 巨人は2回にアンダーソンのソロで先制し、4回は2死一、三塁から高橋由の適時打と続く片岡の適時二塁打で3点を加えた。マイコラスが8イニング無失点で来日初勝利。西武は、西口が4イニング4失点。打線も中村の一発だけに終わった。

 8回を投げ終えたマイコラスが大股で、かつゆっくりと、マウンドからベンチへ引き揚げた。「球数もいっていたし、これで終わりかなと思って。あと、最後のバッター(栗山)に(12球)粘られて疲れたしね」。8イニングを123球、5安打無失点。6度目の先発にして、ようやく来日初勝利をつかんだ。

 主砲・中村との対決が圧巻だった。3打席すべて空振り三振。1、2打席目はそれぞれ109キロ、115キロのカーブで、3打席目は148キロの真っすぐで料理した。「配球はすべて阿部に任せていたけど、中村にはオープン戦でホームランを打たれていたので、自分としても気を付けた」。3月14日の対戦で5イニングを投げ、中村の2ランを含む6失点。調整の場で味わった屈辱を、真剣勝負の交流戦で晴らした。

 斎藤投手コーチは「良かったよ。こないだは消しちゃったようなもんだからね」と胸をなで下ろした。前回21日は1点リードの8回途中で交代し、リリーフが打ち込まれて初勝利が幻に。2回に先制ソロ本塁打のアンダーソンが「マイコラスに初勝利をつけることだけ考えていた」と話したように、周囲も初勝利を贈りたいと願っていた。

 チームの先発で勝利を挙げたのは今季7人目。原監督は「チームにとっても本人にとっても大きい」と先発陣の層が増したことを喜んだ。26歳の外国人右腕は「この2試合で自分がどういうピッチャーか示すことができた。これを続けていきたい」。苦しみ抜いてつかんだウイニングボールを手に、巻き返しを誓った。 (小林孝一郎)

 

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