北朝鮮・黄元書記の暗殺企てた男起訴 1億円要求=韓国

【ソウル聯合ニュース】ソウル中央地検は28日、北朝鮮から韓国に亡命した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記の暗殺を計画した罪(国家保安法違反)で男を起訴したと明らかにした。

 検察によると、男は2009~10年、北朝鮮の工作員と内通していた知人の男(起訴済み)の依頼を受け、黄氏の暗殺を計画した。フィリピンの暴力団員に命じ、黄氏が外出する際、車ではねたり、凶器で殺害したりする具体的な暗殺計画を立てていたという。

 だが、男は知人の男に10億ウォン(現在のレートで約1億1000万円)を要求し、着手金として2億5000万ウォンを支払うよう求めたが断られ、計画は見送りとなった。10年10月10日、黄氏が老衰で死亡したため、計画は実行できなかった。男は活動費として、この知人から2500万ウォンを受け取ったという。

 男は10年7~8月、北朝鮮脱出住民(脱北者)の姜哲煥(カン・チョルファン)北朝鮮戦略センター代表の暗殺も計画していたという。

 検察は今月15日、北朝鮮を往来して覚せい剤を製造したほか、黄氏らの暗殺を計画した罪で3人を起訴した。

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