2015-05-30

起業支援者なんだけど、普段は言わないことを書く。酔ってるから

起業家支援仕事をしている。

行政か、金貸しかコンサルかは秘密

したたか酔っぱらって気持ちいいので世のため人のためになるけど、普段は絶対言わないことを書く。

今、僕のいる会社を含め世の中は、開業者を倍以上に増やそうとしているけど、この記事を読んでいる君がそれを少しでも考えているなら、

決して起業なんてしてはならない。

特に、今のベンチャーブームにのっかて起業しようと考えている人は絶対にやめたほうがいい。

それはなぜか?今ベンチャーブームに乗せられて起業を考えている人のレベルはたいてい中途半端からだ。

三桁の起業家とそれ以上の数の起業家になりたい人たちと会ってきた、彼らは大体こんな具合に層別されている。

ハイエンド起業家

大抵が社会に適合できなさそうなギーク(IQ MENSAレベル 常人では理解できないスピード思考するため単体では会話にならない)と、

その人間言葉翻訳するビジネスマン(IQ120位、ギーク言葉理解できる数少ない人間であると同時に、常人にも回転数が合わせられる、MBAコンサル等)の二人以上のチームになっている。

そして、大抵はビジネスマン自分立身出世のため、ギークをそそのかし、

ギークギーク大金を使って自分のやりたいことをするために起業する。

起業家ブームを作り出した人たちだ。

彼らは、基本的リスクを取らず、市場が見えて、サービスインするまで、

どこかの大企業研究所に属していることも多いために、ギリギリまで僕らのアンテナに引っかかってこない。

しかし、ぶち上げてからは滅茶苦茶早い。

彼らの目的は、「名声を得、大金を得て好きなことをする」ことだ。だからこそ、VCはいとも簡単に騙される。

事実ギークが作る商品技術力は高くて、MBAが作るビジネスモデル完璧だ。

から社内稟議スイスイとおるし、融資部の許可もおりやすい。

結果として、ぶち上げてから数年で国内でも新しい分野に台頭し、第一人者になるか

大失敗をしたベンチャー烙印を押される形で世の中に知れ渡る。

どちらに転んだとしても、彼らは目的が達成された時点で早々にビジネスをたたみ

次の好きなことか、起業前と同じくらいの条件のところに転職する

②ローエンド起業家

高卒Fラン大卒くらいの人たち。

こういう人たちは、開業して、美容師レストランオーナーコンビニオーナー等、特定の業種の経営者になる。

この層が起業する際の業種の特徴は3つ、

ビジネスモデルを新たに考える必要がないこと、②技術であること、③ちょっと調べればめちゃくちゃ割にあわないとわかる業種であること。

まりは、正直、起業することそのもの正気の沙汰ではないようなそういう業種に進出できちゃうくらい

度胸があって、考える力がない人たちだ。

こうした人たちは、たいてい、誰かの影響を受け起業を決めて

行政機関銀行の窓口相談を利用して、(かなり独りよがりな)事業計画書を書いて

自分資産担保お金を借りて起業する。

ビジネスを立ち上げる上で多くの起業が失敗するといわれているけど、そうした層の大半はこの人たちだ。

この人たちは稲盛和夫松下幸之助が言っていることを本気で信じていて、自己啓発本が大好きな人達と

今でも、日本右肩上がりに成長していくという確信を持ったたちの悪い行政機関周りのエセコンサル

そそのかされたある意味被害者だ。

数年前までは明確にこの2者に起業家は分かれていた。

だが、最近この傾向に変化の兆しが見えた。それが意識高い系起業家志望者だ。

意識高い系起業志望者

世間知らずな人達

具体的には、学生フリーターメーカー管理部門や開発部門にずっといた。という類の方々。

面白いのはたいていが、そこそこ有名な私立大学を出ている人が多く、また修士までとっている方が少ないことだ。

ひょっとしたら受験等で苦労しなかったために経て失うものが余り無いと感じているのかもしれない。

彼らは起業は良いものだと信じている反面、リスク忌避し続けるという性質を持つ、

彼らは起業する前に自分起業して食べていくのにはどの程度の投資必要かを事前にスタディし、

余りにも割に合ないことを学ぶ知性を持っているからだ。

こうしたギリギリの均衡状態にいる世間知らずたち、起業志望者は昔から一定数いた。

しかしそのバランスは崩れつつある。

それが近年のベンチャーブームだ。

このベンチャーブームのおかげで、僕みたいな起業支援者の言葉を真に受けて、起業をすれば自己実現できるし、

起業はい経験から失敗しても誰かがそれを評価してくれる」という幻想に取りつかれた起業家が多く生まれた。

彼らはかわいそうなことに、孫正義 やら ちきりん やら Jobsやらの言葉自分にも100%当てはまると本気で信じている。

そしてリーンプロダクション、「Stay Foolish」な精神で、実際にとんでもなく稚拙ビジネスモデル起業して、自らの将来価値を大いに既存している若者

徐々に増えてきている。

ただ、こうした起業家志望者に伝えたいことが一つある。

起業家支援者の中で、起業を勧める人間がいたら彼らの言葉に耳を貸してはいけない。

起業リスク本質は50年前から少しも変わっていない。

起業家に貼られるレッテルは昔のままだし、社会的信用なんて成功するまで0に近い。

それなのに、起業を勧めてくる奴には裏がある。

そこそこの知性があるからこそ騙されてしまう、起業家志望者は多くいる。

自分だけはその例外などと決して思わないでほしい。

それでも起業したいなら、せめてMBAくらいは取って履歴書の見栄えを良くして転職の準備をして、

あわよくば、ハイエンド層の仲間入りをしてから起業してほしい。

世界を変えることができるのは、いつも天才か策士か大ばか者だ。リスクを取れることは一つの才能だと思う。

でも、就職市場がほしがるのは、天才か策士だけだ。

あなたの一度しかない人生のためにも、けして大ばか者の烙印を押されたまま終わることの無いようリスクヘッジをしてほしい。

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    うっかり起業してしまった起業者だけど読んで面白かったのでトラバしてみる。 自分は3つのどれにも当てはまらないと感じた。そこで勝手に付け加えたい。 ④意識低い系起業志望者 ...

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    メンサレベルからいきなり高卒orその辺の大卒の意識低い系に話が落ちててその間の層が全くないのに違和感。 東大出てる理系はほぼ全員メンサレベルだと思ってたりするのかな。まあ...

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