Twitter APIで、アプリケーションを登録する方法

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TwitterのAPIを利用して、Tweetを取得したり、つぶやきを自動化するための、初心者向けプログラミング解説コーナーです。今回はAPIを利用するために必要な「アプリケーションの登録方法」を紹介します。なお、このシリーズは、主に「webアプリケーション(ブラウザで利用するwebサービス)」を作成する用途で解説しており、サンプル言語にはPHPを用いています。

アプリケーションとは?

よくAPIを利用するのに「アプリケーションを登録して」という言葉が出てきます。この「アプリケーション」って何でしょう。これは、SNSでいう「ユーザーアカウント」と同じようなものだと考えると、イメージを掴みやすいと思います。

アプリケーションの例(診断メーカー)
アプリケーションの例(診断メーカー)

アプリケーションは「API Key」「API Secret」という、言わばIDとPASSの組み合わせで成り立っています。Twitter側は「どのアプリケーションが、どれだけAPIを利用しているか?」「どのユーザーがどのアプリケーションにアカウントを接続しているか?」などを把握する必要があり、個々のアプリケーションを「API Key」によって識別するわけです。

あなたがTwitterを始めるのにユーザーアカウントを作成したのと同じで、APIの利用は、この「アプリケーションの登録(API Keyの新規作成)」から始まります。

アプリケーション作成に必要なもの

Twitter APIの利用は無料です。普段、ツイートをしているユーザーアカウントがあれば、すぐに始めることができますが、そのアカウントはメールアドレス認証を済ませている必要があります。もし、ユーザーアカウントをまだお持ちじゃない場合は、下記記事を参考に作成して下さい。また、このシリーズではサンプル言語としてPHPを利用します。PHPが稼働する環境と、最低限の知識が必要となります。

Twitterをはじめよう!アカウントの作成方法
Twitterのアカウントを作成する方法を説明しています。

デベロッパー・センター

これからアプリケーションを登録する手順を紹介していきます。初心者の人は、深く考えずに、まずはこの記事の内容通りに操作して下さい。真似しながら動かしていくことで、内容をだんだんと理解していくことができるはずです。

それでは早速、開発者としてアプリケーションを登録してみましょう。まずは、Twitter Devloper Centerに、下記リンクからアクセスします。

Twitter Developers
Twitter APIなどを利用する開発者のためのページ。公式リファレンスの確認や、アプリケーションの作成など。
Twitter Developers
Twitter Developers

ここはTwitterの機能を使ってwebサービスを作る拠点となるページです。永く利用していくことになるので、ここをブックマークしておきましょう。

アプリケーションの登録

この章では、アプリケーションを新たに作成する方法を紹介しています。

  1. デベロッパー・センターにログイン
  2. アプリケーションの管理画面
  3. アプリケーションの登録作業
  4. アプリケーションの確認

デベロッパー・センターにログイン

Twitter Developersにログイン
Twitter Developersにログイン

まだログインしていない場合は、画面右上にある「Sign In」というテキストをクリックして行なって下さい。

「Manage Your Apps」をクリックする
「Manage Your Apps」をクリックする

デベロッパー・センターのページ下、フッター部分にあるメニューの中から「Manage Your Apps」というリンクを探して下さい。アプリケーションを作成するには、ここから「アプリケーションの管理画面」に移動できます。

アプリケーションの管理画面

アプリケーションの管理画面
アプリケーションの管理画面

「Twitter Apps」という画面に移動しました。ここは、あなたが作成したアプリケーションを管理する画面です。ここも頻繁にアクセスする場所なので、ブックマークしておくことをお勧めします。この記事を読んでいる人はまだアプリケーションを1つも作成していないと思うので、図のように何も表示されていないはずです。新しくアプリケーションを登録するには、「Create New App」というボタンをクリックして下さい。

Twitter Apps
Twitter Developers内のユーザー別のページ。アプリケーションを作成、管理する。

アプリケーションの登録作業

ここから本格的な登録作業に進みます。

フォームへの入力

アプリケーションの情報を入力する
アプリケーションの情報を入力する

アプリケーション情報の登録画面に移動します。用意されたフォームに、アプリケーションの名前や概要などを入力して下さい。日本語の利用が可能です。最初は練習用として適当なものを作ってみましょう。入力後、一番下にある「Create your Twitter application」をクリックして下さい。(画像はクリックで拡大できます。)

ここで躓くポイントは「Callback URL(コールバックURL)」だと思います。これって何のことか分からないですよね?これは、後ほど、アクセストークンを取得する作業で使います。いつでも編集することができるので、ここではとりあえず、サンプル図のように入力しておいて下さい。「Callback URLという設定項目がある」ということだけは覚えておいて下さいね。

各項目の解説

Name
アプリケーションの名称。webサービスを作るんだったら、その名前など。全ユーザーの全アプリケーションの中で重複しない必要があります。
Description
アプリケーションの概要。
Website
アプリケーションを動かすウェブサイトのトップページのURLアドレス。
Callback URL
コールバックURL。ユーザーが認証(アプリ連携)作業をした後の、戻り先となるURLアドレス。
Developer Rules of the Road
APIの利用規約。「Yes,I agree(同意)」にチェックして下さい。

アプリケーションの確認

アプリケーションが作成される
アプリケーションが作成される

入力に問題がなければ、アプリケーションが作成され、自動的にそのアプリケーションを管理する画面へ遷移します。

管理画面に追加されている
管理画面に追加されている

アプリケーションの管理画面に戻って下さい。作成したアプリケーションが加わっているはずです。ここの名前の部分をクリックすると、このアプリケーションを管理する画面に移動することができます。設定を編集するのに再度、訪れる時はここからどうぞ。

アプリケーションの管理

この章では、アプリケーションの設定変更や、削除をする方法について紹介します。

  1. APIキーの確認
  2. APIキーの変更
  3. Permissionの変更
  4. 登録情報の変更
  5. アプリケーションの削除

APIキーの確認

作成したアプリケーション
作成したアプリケーション

作成したアプリケーションの管理画面へと戻りましょう。さて…、色々と情報が掲載されていますが、日が暮れるので全てを見る必要はありません。この記事で指定するところだけを見れば大丈夫です。繰り返しますが、とりあえず動かすことを通して、だんだんと各項目の意味が分かるようになってきます。分からなくなったらいつでも、このページに戻ってきて下さい(:

アプリケーションの管理メニュー
アプリケーションの管理メニュー

それではアプリケーションを作成した主目的である「APIキー(API KeyとAPI Secretの総称)」を確認しましょう。アプリケーション名のすぐ下にタブ式のメニューがあります。この中の「Keys and Access Tokens」をクリックして下さい。

APIキーを確認する
APIキーを確認する

「Keys and Access Tokens」の画面に移動しました。ここにはAPIキーや、後ほど説明するアクセストークンの情報があります。まずは赤枠内のConsumer Key (API Key)とConsumer Secret (API Secret)を、メモして下さい。これらは、冒頭でも説明した通り、ユーザーアカウントにおけるIDとPASSのようなものです。API Keyは他ユーザーが知り得る(隠す必要のない)情報ですが、API Secretは絶対に知られてはいけません。

APIキーの変更

「Regenerate Consumer Key and Secret」をクリックする
「Regenerate Consumer Key and Secret」をクリックする

もしAPIキーの情報を公表するなどして、他人に知られてしまった、または知られた可能性があって心配な場合は、「Keys and Access Tokens」のページ下にある「Regenerate Consumer Key and Secret」をクリックすれば、いつでも変更することができます。

Permissionの変更

パーミッションの設定方法

「Permissions」をクリックする
「Permissions」をクリックする

続いて、開発者としてのあなたは「パーミッション(権限)」という概念を覚える必要があります。これは簡単に言うと「あなたのアプリケーションができること」です。パーミッションを設定するには、上部メニューの中から「Permissions」をクリックして下さい。

パーミッション(権限)を選択する
パーミッション(権限)を選択する

パーミッションの設定画面に移動します。3つの権限の中から、1つを選択し、「Update Settings」をクリックして下さい。APIをテスト用として利用するなら、一番強力な「Read,Write and Access direct messages」を選択しておきましょう。いつでも設定を変更することができます。

各権限の説明

Read Only
タイムラインやプロフィールなどのデータを取得することができる読み取り権限。
Read and Write
読み取り権限に加えて、ツイートの投稿、リツイート、お気に入り、ミュート、ブロック、プロフィールの変更など、ダイレクトメッセージに関すること以外の操作ができる書き込み権限。
Read,Write and Access direct messages
読み取り権限、書き込み権限に加えて、ダイレクトメッセージの内容を取得したり、ダイレクトメッセージを送ることが可能。一番強力な権限。
Application Permission Model
Twitter Developers内のページ。各パーミッションについてのドキュメントです。

登録情報の変更

「Settings」をクリックする
「Settings」をクリックする

アプリケーション名や、Callback URLの設定を変更したい時は、上部メニューの「Settings」をクリックして下さい。

アプリケーションの設定を変更する
アプリケーションの設定を変更する

アプリケーションの登録時にはなかった、アイコンの設定なども、この画面で行なうことができます。

アプリケーションの削除

「Details」をクリックする
「Details」をクリックする

「アプリケーションをもう使わなくなったので削除したい」という場合は、上部メニューの「Details」をクリックして下さい。

「Delete Application」をクリックする
「Delete Application」をクリックする

ページ下にある「Delete Application」をクリックすると、そのアプリケーションを削除することができます。

まとめ

無事にアプリケーションを作成することができましたか?アプリケーションの作成が完了したら、通常は続いて「アクセストークン」、または「ベアラートークン」を取得するためのプログラムの作成に取りかかります。主に必要な情報は下記の通りとなっているので、確認しておきましょう。

API Key
アプリケーションのIDにあたる。
API Secret
アプリケーションのパスワードにあたる。
Callback URL
ユーザーが認証画面から戻るURLアドレス。現段階では、確認方法と設定方法だけ分かっていれば、大丈夫です。

記事の更新履歴

2015-02-01
記事のUIをスマホ向けに改善しました。
2014-12-14
Twitterのリニューアル後の管理画面に合わせて記事をリライトしました。また、デザインをスマホに最適化しました。
2014-08-08
記事を公開しました。