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【強毒性ウイルス感染】
韓国と中国で拡大 中国出張の感染韓国人と同一機搭乗の12人隔離
中東を中心に流行する強い毒性の「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」に、韓国で男性(68)が感染したことが初めて確認され、29日までに妻や医師ら計10人に感染拡大した。うち男性会社員(44)は出張のため韓国から空路で香港に到着した後、陸路で中国広東省に移動。同省内の病院で隔離され、感染が確認された。中国での感染確認は初めて。
香港政府は29日、感染が確認された韓国人男性と同じアシアナ航空機に乗り濃厚な接触をした韓国人3人と中国人9人の計12人を強制隔離すると発表した。航空会社によると日本人乗客はいなかった。現時点で12人全員に症状は出ていないが、今後、感染が拡大する恐れがある。韓国内では、出国を阻止できなかった当局や病院の対応に批判が高まっている。(共同)