米サンフランシスコ=宮地ゆう
2015年5月29日21時30分
米検索大手グーグルは28日、新しいOS(基本ソフト)「アンドロイドM」を発表した。今後、開発者向けに提供される。「iPhone」など米アップル製品が搭載するOS「iOS」向けにも共通で使える開発者用ソフトも提供し、ライバルのiOSからの収益の拡大も狙う。
米サンフランシスコで開いた開発者向けのイベントで明らかにした。アンドロイドMは、アプリがアクセスできる個人情報をより細かく設定できるようになるほか、アプリ間の移動がしやすくなる。また、新しい写真のアプリ「グーグルフォト」の提供も順次始める。1枚1600万画素までの写真や動画については無料で無制限に保存できる。写っている人や撮影場所ごとに自動的に整理してくれる機能もつく。
さらに、ネット接続がなくても一部の地図の機能が使えるようになるほか、メールの内容に出てくる場所や店を自動的に検索して表示する機能も。いずれも今年中に利用できるようになる見込みだ。
iOSとの互換性が増えたのも目立った。これまで、グーグル向けに開発したアプリをアップル製品でも使ってもらうためには、iOS向けに作り直す必要があった。グーグル幹部は開発者に対し「アンドロイドとiOSがもっと早く効率的につながるよう、さらに一貫性を持たせていく」と強調した。
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