日米比連携の背景と威力をどう分析すべきか。
国際政治学者の藤井厳喜氏は「安倍晋三首相の訪米成功と、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)改定が効いている」といい、続けた。
「米国は今後、中国が人工島の『領海』と主張する12カイリ(約22キロ)内に米軍の航空機や艦船を入れていくだろう。日本は今月中旬、海上自衛隊とフィリピン海軍による初の共同訓練を実施したが、航空自衛隊の動きもリンクしたものといえる。中国はこれで動きにくくなる。南シナ海は日本のシーレーンであり、自由航行の維持は極めて重要だ。日米比の連携は、沖縄県・尖閣諸島に対する中国の挑発への牽制にもなる」