漫才コンビ、今いくよ・くるよの今いくよ(本名・里谷正子=さとや・まさこ)さんが28日午後5時58分、胃がんのため、大阪府内の病院で亡くなっていた。67歳。29日、京都市内で通夜が行われ、相方の今くるよが涙声で「日本一の相方や」と叫んだ。葬儀・告別式は30日、密葬で行われる。
-最後の様子は
くるよ 最後の2日間は、もう反応があまりなかった。トレーニングで足を曲げたり、体をさすったりすると、それまでは足で返事してくれたり、笑顔で「ありがとう」と反応があった。最後2日間は何も反応がなかった。
-最後に言葉をかわされたのは
くるよ 亡くなる3日前です。看護婦さんが朝の検診で「里谷正子さん」と声をかけると、「はい、里谷正子、28歳です」と答えた。看護婦さんも思わず笑った。相方もニタッと笑った。漫才師やね。もう感動しました。私は「ナイス、ギャグや!」と。それが最後の会話でした。
-参列者は「すごくきれいなお顔」と
くるよ メークさんにきていただいて、大きなまつげをつけた。
-いくよさんはおかあさんみたいな存在だった
くるよ いくよちゃんは苦労やつらさを見せない。私がネタを忘れてても、それをギャクにできるようにしてくれた。絶対に人の悪口を言わない。怒った顔を見たことがない。すばらしい相方やった。
-くるよさんの今後の活動は
くるよ しばらくは考えられへん。歌手や女優になることを決めたら、みなさんにお知らせします(笑い)
-最後に言葉を
くるよ ありがとう。本当にありがとう。日本一の相方やった。私は大幸せです。天国へ、思い切って真っすぐ行きよし。