今回は自動販売機についての素朴な疑問です。
今や、ありとあらゆる場所に設置されている自動販売機ですが、もちろん24時間稼働しているわけで、けっこうな電気代がかかっているはず。
いったい、どれくらいのドリンクが売れたらプラスが出るんでしょうか? 気になります。
自動販売機の初期投資額やドリンクの原価率など、いろいろな不確定要素が絡んでくると思いますが、ここはシンプルに計算してみることにしましょう。
今回の疑問は、以下の計算式で答えがわかります!
計算式
自動販売機1ヶ月の電気代÷
ドリンク1本の粗利=
???本
自動販売機の1ヶ月の電気代はいくら?
機種や設置場所、さらには季節によってもだいぶ電気代は変わってくるのですが、実際にリアルな飲料自販機の電気代を12ヶ月分、公表しているサイトを見つけました。
それによると、最も高い1月が2735円。最も安い4月が858円でした。
今回は最も高い電気代の2735円で計算することにしましょう。
ちなみに、1ヶ月で平均すると電気代は「1788.5円」になるようです。
ちなみに最新のデータでは、日本に自動販売機の台数は509万4000台もあり、年間の総売上は5兆2138億200万円(すべて2013年度)だそうです。このうちのほぼ半分が飲料自販機です。
この台数を人口で割ると、およそ24人に自販機が1台ある計算になります。すごい数ですね。
単純計算ですが、509万4000台の電気代が前述の「1ヶ月平均1788.5円」だとすると、日本中の自動販売機の1ヶ月の電気代は90億円を越えることになります。驚きです。
自動販売機の仕組みってどうなってるの?
自動販売機を設置するのには大きく2つのパターンがあります。
1つは「フルオペレータータイプ」と呼ばれるもの。
土地だけ貸して、電気代は自分持ちで設置する方法です。
メーカーで飲料の詰め替えをやってくれ
オーナーは何もしなくてよいという仕組みで、売上の20%ほどが手数料として手元に入ってくるようです。
もう1つは「セミオペレーションタイプ」
これは、自販機を自分でリース、もしくは購入。
飲料の仕入れも自分でこなします。その分、売上の全てが自分の手元に入り、品揃えや販売価格を自分で変えることもできます。
ちなみに、自動販売機新品の値段は、20〜30商品が入るタイプが約50〜60万円。中古だと約20〜30万円でも手に入れることができるようです。
今回は、正確な損益分岐点を出すことが目的ではないので、今回は自動販売機の本体代については割愛して計算することにします。
缶コーヒーの粗利はいくら?
缶ドリンクやペットボトル一本の利益はどれくらいなのでしょうか?
仕入れ値、つまりは原価が分かればすぐに出るのですが、これにも様々なパターンがあるようです。メーカーから直接仕入れる場合や、個人でそれよりも安く仕入れるパターンなどに分かれるようです。
例えば、ペットボトルの仕入れ値は60〜80円、缶コーヒーは80円程度のようです。
ディスカウントショップでは缶コーヒーが30〜50円でまとめて売られている場合もあり、そういった先から仕入れをすれば、粗利はさらに上がることになります。
今回は、冬の自動販売機の電気代で計算することにしましたので、缶コーヒーだけで計算しましょう。
仮に130円で販売すると、仕入れが80円なので粗利は50円になります。