暴力団との交際報道で公認取り消し被害の元女優候補 勝訴で参院選再出馬も
2015年05月29日 10時00分
暴力団関係者との交際を報じた週刊文春記事を受け、2013年参院選での自民党公認を取り消され、出馬を取りやめた元女優の田島美和氏(51)が、出版元の文芸春秋に謝罪広告掲載などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、記事は事実でないと判断し、週刊文春の表紙から広告やグラビアを除いた最初のページに謝罪広告を載せるよう命じた。
謝罪広告を雑誌の巻頭に指定した判決は異例。判決は謝罪文を文芸春秋ホームページに1年間掲載することと、440万円の損害賠償の支払いも命じた。文芸春秋は「不当な判決だ」と即日控訴した。
判決後、田島氏は東京永田町の自民党本部で本紙の取材に「2年前、文春さんの執拗なまでの中傷記事を受けまして国政進出を断念した。身の潔白のために正々堂々と闘ってきました。勝訴という形で言い渡されたので、やっと自分の気持ちも一段落しました」と笑顔で話した。
80年代にアイドルユニット「麻生真美子&キャプテン」として活動した田島氏は「麻生真宮子」の名前でも女優としてドラマなどに出演した。
イタリアなど海外で歌手活動した後、食品開発などを行う会社を起業。2006年ごろから政治活動をスタートした。
現在は“再チャレンジできる社会作り”“女性の社会進出”などを重要政策として「自由民主党東京都みらい創生支部」支部長の肩書を持つ。
これで堂々と来年の参院選に再チャレンジするのか。
「いつの選挙でどうこうということは自分の中で考えていません。これは党本部の判断もあるでしょうし。でも、いつどうなるとか関係なく、自分の信念を持って今後も政治活動にまい進していきたいと思っています」
今後は自民党総裁、安倍晋三首相(60)が、田島氏を参院選の目玉候補にするか注目が集まる。
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