現状は過度な円安と言えない=甘利経済再生相
[東京 29日 ロイター] - 甘利明・経済再生相は29日午前の衆院内閣委員会に出席し、為替について「(ドル)80円は過度な円高だが、現状は過度な円安とは言えない」との認識を示した。民主党の古本伸一郎議員への答弁。
甘利経済再生相は「為替レートは、基本的に市場が決める」とした上で、「円は強い方が価値がある」と指摘。「円が強くても経済がまわっていくのが理想だが、今、ドル80円で日本経済はやっていけない」と言及。「経済の強さと円の強さの両立が望ましい」、「経済の基礎的条件に合った為替レートの定着に期待する」と述べた。
また安倍政権は「毎年物価が2%上昇し、賃金はそれを上回り上昇する経済を達成する」との方針を改めて強調した。
*本文中の誤字を修正しました。
(竹本能文)
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