ＪＡＺＡ会長 加盟水族館のイルカ繁殖支援

5月29日 18時02分

日本動物園水族館協会の会長が２９日、兵庫県で記者会見し、追い込み漁で捕獲したイルカの入手を禁止すると決めたことを受けて、今後、加盟する水族館でイルカを繁殖させられるよう協会として支援を行う考えを示しました。

日本動物園水族館協会は、ＷＡＺＡ＝世界動物園水族館協会からの批判を受けて、今月２０日、加盟する水族館が和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカを入手するのを禁止する決定を行いました。
日本動物園水族館協会の荒井一利会長は２９日、兵庫県姫路市で開かれていた総会の終了後に記者会見し、決定を受けて協会からの脱退を表明した水族館や動物園はなかったことを明らかにしました。そのうえで、「追い込み漁で入手したイルカを使うのが妥当だと考えているが、それができなくなれば繁殖で増やすしかない。繁殖に成功している水族館の技術情報を提供していきたい」と述べ、加盟する水族館でイルカを繁殖させられるよう協会として支援する考えを示しました。
また、荒井会長は今後、加盟する水族館のイルカの入手方法を監視する体制を検討し、ことし７月上旬までにＷＡＺＡに対し日本の方針を伝える意向を明らかにしました。