歴史問題で日本擁護の米国務次官補、近く引退

 歴史問題をめぐり日本を擁護して論議を呼んだシャーマン米国務次官補(政治担当・65)が来月にもイランと核問題に関する交渉を締めくくった段階で国務省を離れることが明らかになった。

 複数の外交筋によると、シャーマン国務次官補は、6月末が期限となっているイランとの交渉を終えた段階で、国務省を離れる意向を側近に明かしたという。国務省でナンバー3に当たるシャーマン氏は過去2年間、イラン核問題をめぐる多国間交渉で米国の首席代表を務めてきた。

 シャーマン国務次官補は、オバマ政権では今後公職に就かないとされ、公職からは引退すると受け止められている。ただ、関係が深いヒラリー・クリントン前国務長官が来年の大統領選に出馬した場合、選対に合流する可能性も残されている。シャーマン国務次官補は今年2月末、公の席で「韓国、中国、日本の歴史問題をめぐる対立は3カ国全ての責任だ」とする共同責任論を展開し、日本の立場をかばうものだとして批判された。

孫振碩(ソン・ジンソク)記者
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