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中国の国防白書にベトナムが反発5月29日 7時57分
各国が領有権を争う南シナ海に関して、中国政府が国防白書の中で一切妥協しない姿勢を示したことに対し、ベトナム外務省の報道官は「中国は関係各国の主権を尊重すべきだ」などと述べ反発しました。
南シナ海を巡って、中国政府はこのほど発表した国防白書の中で、「海上の軍事闘争の準備を最優先し、領土主権を断固守り抜く」として、領有権争いで一切妥協しない姿勢を明確にしました。
これに対しベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は28日、定例会見の中で、「中国は関係各国の主権を尊重すべきで、地域と世界の平和と安定のために寄与しなければならない」と述べ、中国に反発しました。
一方、NHKは、ベトナムの国営紙が今月上旬から中旬にかけて、南シナ海の南沙諸島(英語名・スプラトリー諸島)で、中国が浅瀬の埋め立てを急速に拡大させている様子を撮影した動画を入手しました。
映像には、ジョンソン礁とチグア礁とみられる岩礁で建設中の高層の建物やクレーンなどが確認できるほか、撮影している記者が乗った船に対して、中国側が岩礁から警告弾のようなものを打ち上げる様子も確認できます。
南シナ海情勢は、29日からシンガポールで開かれるアジア太平洋地域の安全保障について話し合う会議で主要な議題になる見通しで、中国と関係各国との議論が注目されます。
これに対しベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は28日、定例会見の中で、「中国は関係各国の主権を尊重すべきで、地域と世界の平和と安定のために寄与しなければならない」と述べ、中国に反発しました。
一方、NHKは、ベトナムの国営紙が今月上旬から中旬にかけて、南シナ海の南沙諸島(英語名・スプラトリー諸島)で、中国が浅瀬の埋め立てを急速に拡大させている様子を撮影した動画を入手しました。
映像には、ジョンソン礁とチグア礁とみられる岩礁で建設中の高層の建物やクレーンなどが確認できるほか、撮影している記者が乗った船に対して、中国側が岩礁から警告弾のようなものを打ち上げる様子も確認できます。
南シナ海情勢は、29日からシンガポールで開かれるアジア太平洋地域の安全保障について話し合う会議で主要な議題になる見通しで、中国と関係各国との議論が注目されます。