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FIFA元理事が繰り返し賄賂要求
5月29日 19時06分

FIFA=国際サッカー連盟を巡る事件で、アメリカの司法当局は、FIFAの元理事が南米のサッカー大会で、「スポーツ関連会社だけがもうけるのは不公平だ」などと繰り返し賄賂を要求していたとみて調べています。
アメリカの司法当局は、多額の賄賂などの受け渡しがあったとして、FIFAの関係者9人とアメリカやブラジルのスポーツ関連会社の幹部ら5人を組織的不正の罪などで起訴しています。
このうちFIFAのニコラス・レオス元理事は、サッカーの南米王者を決める大会コパアメリカを巡って、試合の放送や広告などの権利を得るのに便宜をはかる見返りに、ブラジルのスポーツ関連会社トラフィックに賄賂を要求したとされています。起訴状によりますと、レオス元理事はトラフィックの創業者に対し、「スポーツ関連会社だけがもうけるのは不公平だ」と述べ、賄賂を渡さなければ契約はしないと伝えたということです。その結果、トラフィックはレオス元理事に賄賂を渡し、コパアメリカの1997年までの3大会を巡る権利を一括して獲得するのに成功したとしています。また、その後もレオス元理事は繰り返し賄賂を要求し、当初は日本円で数千万円だった賄賂の金額は、2011年には数億円にまでつり上がったとしています。
アメリカ政府は、レオス元理事の身柄の引き渡しを母国のパラグアイの政府に求めました。アメリカの司法当局は、FIFAとスポーツ関連会社との不透明な関係の実態を詳しく調べることにしています。

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