トヨタ自動車など乗用車8社が28日まとめた4月の国内生産台数は、前年同月比8.2%減の66万8095台となった。前年同月実績を割ったのは10カ月連続。国内市場で販売低調な企業が多いうえ、円安が進行しても輸出が伸び悩んでいることが要因だ。海外生産は8社中5社がプラスだった。各社は北米販売が好調で海外への生産移管も進めている。
国内生産は6社が前年実績割れとなった。トヨタが4カ月連続、ホンダは9カ月連続、マツダは8カ月連続でマイナスだった。2014年春の消費増税後、国内販売は低調な状態が続いており、生産にも影響が出ている。軽自動車大手のスズキとダイハツ工業もマイナスだった。
円安・ドル高が進んだものの、輸出を大幅に伸ばす状況になっていない。トヨタは輸出が2カ月ぶりに減少した。北米や中南米、欧州向けなどが減った。ホンダも前年同月比52.1%減と大幅に減った。
海外生産台数は前年同月比2.1%増の144万6349台だった。2カ月連続でプラスとなり、ホンダなど4社が4月単月として過去最高を記録した。マツダは主力車「アクセラ」などで、需要地に近い海外現地生産移管を進めている。13カ月連続でプラスとなった。
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