大三元=F2.8通しの広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの3セットのことを言う
小三元=F4通しの(以下略
値段=記事更新時の価格調べ
諸注意
・全てのレンズを比較検討した訳じゃありません。
・こき下ろしてるレンズもけして悪くはありません。
・写真ってのはレンズ性能や能書きだけで撮影するものじゃありません。
・私の事実誤認がある可能性があります。
特徴:望遠レンズに特に強く、最近では広角レンズにも力を付けているので隙がなくなってる。様々なプロから全幅の信頼を置かれてるので、プロのニーズに応える形で様々なプロフェッショナルレンズが用意しているが、安いレンズは露骨に手を抜いているし、レンズ更新の周期は長め。だが、お金さえあればプロが即戦力としてるレンズを得られるため予算が多ければこれほど安心できるマウントはない。自社センサーの性能はソニーや東芝に比べると見劣りする。Fマウント用レンズ⇛(アダプター)⇛キヤノンボディ、Kマウント用レンズ⇛(アダプター)⇛キヤノンボディ、EFマウント用レンズ⇛(電子接点アダプター)⇛FEマウント、と中ぐらいの長さのフランジバックのおかげでレンズ互換の中核を担う。
L=高級レンズ。レッドリングは品質の証
IS=手ぶれ補正の意
USM=超音波モーターの意。安レンズは露骨にSTM
EF16-35 F2.8L II USM 171,788円(中古129,800円)
(評判が特に悪い。TOKINAにすらも劣るのでF2.8を欲するプロでなければ回避推奨)
EF24-70 F2.8L II USM 195,997円(中古177,300円)
(評判が良い。設計が新しいこともあるがNikonの標準より上回る性能)
EF70-200 F2.8L IS II USM 223,292円(中古205,000円)
(名玉。望遠ズームの決定盤で、これを使いたいがためにCanonユーザーになる人も。まれにI型の方が良いという人間もいるがそんなことないと思う。これを買うか100-400を買うかで多くの人が迷う)
EF16-35 F4L IS USM 117,543円(中古 -)
(IS付き。評判良し。16-35F2.8の失敗を受けてか最近のCanonは広角で頑張ってる)
EF24-70 F4L IS USM 109,500円(中古93,800円)
(評判そこそこ良し。長く君臨した24-105の後釜でレンジが短くなった代わりにマクロ性能が向上)
EF70-200 F4L IS USM 119,664円(中古 86,800円)
(望遠のキヤノンをリードしてきた軽さが魅力の望遠レンズ。そこそこ評判が良いがさすがに古さを隠せないが)
小四喜(上のを補うレンズ群)
EF17-40 F4L USM 89,862円(中古 62,800円)
(便利なだけでLの名に相応しくない駄目駄目レンズ。超広角から標準域までのレンジはオンリーワン)
EF8-15 F4L フィッシュアイ USM 115,680円(中古-)
(性能は微妙だが、全周魚眼から対角魚眼までを一本に納めた便利ズーム。フィッシュアイズームそのものはペンタックスやTokinaにあるが、全周魚眼も兼ねるのはこのレンズだけ)
EF24-105 F4L IS USM 107,000円(中古 54,800円)
(NIKONの24-120とは違い、そこそこ優秀な性能を誇る王道のキットレンズ。24-70と併売されてるが中古市場で弾数が多いので狙う価値ありか)
EF 70-300 F4-5.6L IS USM 116,780円(中古-)
(王道。性能は望遠のCANONらしく良いのだが、他社の70-300と比較して白レンズ税を付加してる感が否めない)
九蓮宝燈
EF 11-24 F4L USM 389,400円(中古-)
(唯一無二のモンスターレンズ。収差を限界まで補正し、11mmから均一の画質を実現)
EF 100-400 F4.5-5.6L IS II USM 258,000円(中古-)
(15年選手ぶりにリニューアルされたニューヒーロー。テレ端の長さだけ見ればタムロンやSIGMAがコスパで優れるが純正の信頼性にまさるものなし)
EF 200-400 F4L IS USM エクステンダー 1.4× 1,033,000円(中古-)
(単焦点に匹敵する画質とそれを凌駕する強気の価格設定。テレコン内蔵は現場で大活躍か)
特徴:メーカーの戦略的にズームより単焦点に比重を置いているが、ズームレンズも優秀なのが揃ってる。フレア・ゴースト対策の独自のナノクリスタルコート(通称ナノクリ)は色乗りもよくする効果があるが、レンズのコーティング自体は他社もやってる。
AF-S 超音波モーター内蔵
ED EDレンズ使用
VR 手ぶれ補正
G 絞り環がなくCPU内蔵型
AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED 192,743円(中古 170,300円)
(ニコンの至宝と呼ばれる超広角ズーム。F2.8通しズームとしては現在も唯一のレンジ)
AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED 183,668円(中古 147,800円)
(少し古いためリニューアルが期待される。性能は素晴らしいがD800系列には少し物足りか)
AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8 ED VR II 212,999円(中古 192,500円)
(CANONの70-200には劣るかもしれないが、それでもボディと合わせると世界最高峰の画を叩き出す望遠ズームレンズ。デカさに見合う価値がある。テレ端が200mmないという話)
AF-S NIKKOR 16-35 f/4G ED VR 112,746円(中古97,300円)
(至宝と比較してフィルターが付けられるというメリットがある小三元の一翼。光学性能は平凡で最新の18-35に劣る)
AF-S NIKKOR 24-120 f/4G ED VR 107,000円(中古94,800円)
(28-300を買った方がマシと海外批評サイトでこき下ろされてる微妙レンズだが、ワイ端が24mmで通しズームなので利便性はピカイチ。でも、SIGMAのArt24-105(ニコン用)が好評なのはそういうことなのだろう)
AF-S NIKKOR 70-200 f/4G ED VR 138,803円(中古127,800円)
(半分までダウンサイジング化しても光学性能は非常に良好。ボケの描写と明るさを求めないならこっちがお買い得かもしれない)
特徴:レンズ開発能力が明らかにキヤノンニコンに劣る。ミノルタ譲りのGレンズを望遠に据えて、ツァイス名義で超広角と標準を出している。どちらかと言うとボケ味やコントラスト重視である。最近コーティングと防塵防滴性能を高めた後継レンズを順次発表しているが、レンズ構成など変わってないのに強気の値段設定で売れ行きは鈍い。また大三元はAマウントにしかない一方、小三元はEマウントにしかないので全て使うにはEマウント(+アダプター)を使用するしかない。鏡筒のデザインだけはソニーらしくクールだが、ゴムの劣化が早くすぐ白化する
T* ツァイスの品質保証マーク
G ブランドマーク
ZA ツァイスマーク
OSS 手ぶれ補正(Aマウントはボディ内手ぶれ補正なので基本ついてない)
SSM 超音波モーター
Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM 198,000円 (中古145,800円)
(性能良好。元々ソニー(ミノルタ)は広角に弱いイメージがあるが、そのせいか周辺が流れたり歪曲が大きめという弱点がある)
Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM 176,709円(中古147,900円)
(性能良好だがやはりツァイスの色味というメリットがあってこそだから、数値上の光学性能は他社より劣る)
70-200mm F2.8 G SSM II 264,500円 (中古-)
(Minoltaの至宝。AFアポテレ70-200F2.8G(D)SSMと同じレンズ構成のためさすがに古さが目立つ。コーティング向上、AF性能向上に興味がなければI型がお得か)
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS 127,573円
(小型なEマウントシステムを補完する良好な広角ズーム。フルサイズかつミラーレスのFEマウントは最も広角設計に向いてる規格なので、さらなる広角レンズの拡充が望まれる)
Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS 98,000円
(小型さと引き換えに性能を犠牲にしてしまった標準ズーム。Eマウントの標準は未だマシなのがない)
FE 70-200mm F4 G OSS 122,732円
(ミノルタレンズの味もしっかり残した新規構成の望遠レンズ。AF性能もよく文句の付け所があまりないレンズ)
特徴:単焦点と比較してズームにあまり力を入れてない。性能も古いだけあってよくはないが、防塵防滴性能や堅牢性には定評がある。最近フルサイズが発表されたが、それまでAPS-C機しかなかったせいか大三元小三元はコンプリートされてない。フルサイズ用の性能が期待される。
ED EDガラス
WR 簡易防塵防滴
DA APS-C専用
★ 通称スターレンズ。ペンタックスの本気
Limited 味を追求したレンズ
AL 非球面レンズ
[IF] インナーフォーカス
SDM 超音波モーター
大三元(広角不在)
DA★ 16-50 F2.8ED AL[IF]SDM 81,791円(中古67,300円)
(高い割には防塵防滴性能しか取り柄がない微妙レンズ。最近の高画素機ではレンズのあらが目立ってしょうがない)
HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR 78,233円(67,800円)
(独特の存在感を放つlimitedレンズ。ズームというよりも少しだけ画角が変えられる単焦点と見た方が良いだろう)
DA★ 50-135 F2.8ED [IF]SDM 83,213円(中古74,800円)
(軽量さで優位。描写も切れ味は無いものの発色が良い。悪くない)
SMC PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL[IF] 63,980円
(ペンタックスで貴重な広角ズーム。発売当初からそこそこ人気だったが、換算18mmスタートにしては性能が悪いと言わざるを得ない。魚眼ズームより画質が悪いという極端な意見までも)
SMC PENTAX-DA 17-70F4AL[IF] SDM 41,999円 (中古29,800円)
(防塵防滴性能はないわ無駄に大きいわ画質は大したことはないわで典型的な駄目なレンズ。Sigmaの17-70でも買ってた方がマシ)
SMC PENTAX-DA★60-250mmF4ED[IF] SDM 118,943円
(スターレンズ。DAであることをプラスへと転化させた攻めのレンズだが、AFが遅く開放の甘さが酷いためF4の明るさがイマイチ無駄に。新発売の150-450は評価高い)
特徴:APS-C専用のハイパフォーマンスレンズを少数精鋭で揃えている。単焦点の方に力を入れてるが最低限のズームも揃えきった模様。フィルム業とシネレンズで培った技術がふんだんに使われているため、プアマンズライカとしてのブランドイメージは不動だが、手ぶれ補正やAFで難がありレンズ込み込みでシステムがでかくなってしまうのが痛い。売りであるx-transの効果はよく分からん。自分の撮影スタイルがわかっている人向け。
OIS 手ぶれ補正
WR 防塵防滴
LM リニアモーター内蔵
XF10-24mmF4 R OIS 87,579円
(ミラーレスのAPS-Cシステムの中で最上位に位置する広角ズーム。これさえあれば単焦点はいらないという意見も)
XF16-55mmF2.8 115,652円
(歪曲を補正する前提で得られる強烈な解像力。キットの18-55も中々だったが、妥協が見られないAPS-C専用最高峰の標準ズームだと思う。有り余るデカさと手ぶれ補正がないのだけが玉に瑕か)
XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR 144,965円
(単焦点ユーザーからはボケが汚いと言われるが、それは目が肥え過ぎてると思う。味を追求する富士フィルムの中でも解像力が一入でSIGMAの50-150並かそれ以上。機能性も文句ないが、ただ惜しむらくは高くて無駄にデカイ)
特徴:OlympusとPanasonic(他愉快な仲間たち)が協賛して培ってきたシステム。軽量さと機能性ではミラーレスで並ぶものがなく、レンズの選択肢が潤沢である。ただOlympusとPanasonicで微妙にレンズ仕様で齟齬があり、Olympus製レンズは手ぶれ補正がつかず、Panasonic製レンズで使える絞り環がOlympusで使えない。またズームの回転が逆で初心者は混乱する。周辺画質まで気を使った物が多く、使う人のニーズ次第では他の何者にも代えがたいシステムといえる。
PRO 防塵防滴と高品質を謳ったオリンパスのハイパフォーマンスレンズ群。フォーサーズの竹レンズ以上松レンズ未満
POWER O.I.S 手ぶれ補正(パナソニックのみ)
ASPH 非球面レンズ
ED EDレンズ
Lumix G VARIO 7-14mm/F4.0/ ASPH 79,800円
(フォーサーズの7-14と比較して圧倒的な小型さと低価格を実現した。設計に無理が生じにくいミラーレスの強みを活かした。オリンパスの2.8通しズームが出ても陳腐化しないだろう)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40 F2.8 PRO 76,112円
(SHGレンズでフォーサーズを牽引してきたオリンパスが放つPROラインの尖兵。レンズキットには惜しい性能と、クオーターマクロ、防塵防滴つきで8万円なのは明らかに戦略的ダンピング(褒め言葉)だろう)
Lumix G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S 87,069円
(ポケットに入る小型軽量のロングセラー。動画撮りに必須な手ぶれ補正内蔵で、パナソニック機だけでなくオリンパス機でも有効に使える)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150 F2.8 PRO テレコンキット 149,744円(テレコンなし 132,513円)
(手持ち可能なサンニッパ。発売前からの期待を裏切らない高解像高機能製。これのためにマイクロフォーサーズに移行する価値があるがボケが汚いのだけが玉に瑕。ただ、あまりに大きく持て余すため手放す人も少なくない)
特徴:レンズ専業メーカーだが独自のFoveonセンサーを使ったカメラも出しており、そのカメラ向けのレンズに特に有能な物が多い。最近のSIGMAは純正すら上回る解像力に定評がある一方、防塵防滴はSportsラインに限られる。望遠や超広角で野心的なレンズを多数出しており、それに飽きたらずレンズドッグやテレコン、カメラアクセサリー類などを手広くやって、国内の全ての業種で見渡したとしても意欲と野心で言ったらかなり上位にくるメーカーかもしれない。野心というか採算度外視の無謀さとも言うかもしれない。
EX 高級レンズシリーズ
DC APS-C専用
DG フルサイズ対応
HSM 超音波モーター
OS 手ぶれ補正
18-35mm F1.8 DC HSM 82,890円(中古 65,800円)
(モンスターレンズ。APS-C専用標準ズームで唯一のパフォーマンスを誇り、カメラ本来のパワーを100%以上発揮する。レンジの短さとサイズがネック。SpeedBoosterアダプターでマイクロフォーサーズにつけると被写界深度の浅さが強烈)
24-70mm F2.8 IF EX DG HSM 87,200円
(古いしそもそもの性能も悪い。値段は一丁前なのにTamronにすら劣る。Artラインでのリニューアルが期待されるレンズ)
24-105 F4 DG OS HSM 90,800円
(2.8通しに匹敵するサイズから繰り出される描写は素晴らしい。解像力重視で、周辺減光が強い。Canonの24-105のようなレンズがないニコンやソニーにとって、このレンズのリリースは行幸)
APO 50-150 F2.8 EX DC OS HSM 102,651円
(70-200の鏡筒の流用という噂。SD1用に開発されただけあって解像力は凄まじく、フルサイズ用の70-200をAPS-Cにつけるより画質が良かったりする。ただデカさがフルサイズ並であり、余程こだわりがなければフル用を買うためイマイチ振るわなかった)
APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM 96,800円
(性能は芳しくない。テレコンが使える、ドッグで調整できるという利点を重んじなければタムロンを選んだ方が無難だろう)
特徴:メーカーイメージとしては高機能、高解像、寒色系、周辺減光、ボケ微妙、品質微妙だけど調整すれば使えるSIGMAに対し、暖色系、綺麗なボケ味、高パフォーマンス、品質微妙なうえに調整不能なタムロンと言った印象。APS-Cでは高倍率ズーム。フルサイズではメーカーが出してる正統安価版を着々と出している一方、5000万画素に早々に対応させた。
SP 高級レンズシリーズ
Di フルサイズ対応
VC 手ぶれ補正
USD 超音波モーター
SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD 109,230円
(Nikonの14-24より更に一回りでかくて、ワイ端の1mmを犠牲にしてテレを使いやすいところまで拡張した。作例を見る限り14-24に匹敵するし、手ぶれ補正込なら10万でも十分価値がある。5000万画素対応という基準のよくわからん謳い文句であるため5DSでも使えるかもしれない)
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD 92,800円
(海外で絶賛されてるレンズ。性能は純正に肉薄するが、検品の甘さが顕著で精度の悪さが悪評で一番多い。手ぶれ補正、簡易防塵防滴などやることはやってる)
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD 112,627円
(Sigmaより画質がよい純正キラー。ただし、この価格帯では純正のF4がライバルになってくる)
まとめ
CANON 大三元 591,077円 小三元 346,707円
NIKON 大三元 589,410円 小三元 358,549円
SONY 大三元 441,209円 小三元 348,305円
オリンパス PRO(広角は価格未定だが15万予想) 358,625円
パナソニック (標準のみPRO。広角F4) 242,981円
①ミラーレスは安上がりだと思うならそれは間違いである
②大三元ツモ上がりを早期に狙うなら純正で揃えるのが結局一番安く上がれる
③レンズメーカー製も性能に問題はないが買い取り額がすぐ下がる
④大三元コンプリートはゴールではない。新たな沼への第一歩である。
⑤自分がよく使うレンジのレンズを狙って買うべきで、焦点距離コンプリートは狙わない方が良い
⑥マウント替えは痛みを伴うというが、費やしてきた金が100%パーになる訳でもない