[PR]

 上海にある中国屈指の名門校・復旦大学が作ったPRビデオが、東京大学が昨年に公開したプロモーションビデオに酷似し、盗作ではないかと騒ぎになっている。上海メディアによると、復旦大は28日に公式サイトなどからビデオを削除し、新たなビデオに差し替えると明らかにした。

 復旦大は創立110周年を記念してPRビデオを制作した。飛行服を着た女性がキャンパス内をめぐり、最後にヘルメットを脱ぐ。一方、東大のビデオは、宇宙服を着た人物が図書館などを訪ね、最後にヘルメットを取ると、東大の卒業生で、宇宙飛行士の山崎直子さんの顔が現れる。いずれもナレーションは英語だ。

 復旦大の関係者は中国紙の取材に盗作を否定した。一方、東大広報課は28日、朝日新聞に「外部からの問い合わせで、騒動が起きていることを初めて知った。特にコメントはない」とした。

 中国のネット上には「復旦よ、お前の独立思考はどこへ行った?」「盗作じゃないなら、なぜ差し替える?」「人を育てる大学なのに、このざまは何だ」といった復旦大への非難の声があふれている。(上海=金順姫)