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 大阪市の橋下徹市長(大阪維新の会代表)は28日の記者会見で、12月までの任期中に最優先で取り組む施策に市営地下鉄・バスなどの民営化を挙げ、「進められるところまで進めたい」と語った。大阪府知事時代から政策の柱とする民営化に道筋をつけ、最後の「大仕事」にしたい考えだ。

 橋下氏の会見は、大阪都構想が住民投票で反対多数となり、任期満了での引退を表明した17日深夜以来。

 地下鉄・バスの民営化や府立大と市立大の事業統合などはこれまで、維新以外の他会派との対立で頓挫してきた。28日の会見では「民営化が都構想に絡められて政争の具にされていた」とし、「議会の意見に従った形で(民営化議案を)出す」と述べた。