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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設関連作業を止めるよう、翁長雄志知事が沖縄防衛局に出した指示について、防衛局は28日、「指示は法的根拠を欠き違法だ」などとする反論書を林芳正農林水産相に提出した。農水相は今後、知事と防衛局の主張を元に、指示を取り消すかどうか決める。

 翁長氏は3月、防衛局が辺野古沖にコンクリートブロックを投下したことでサンゴ礁が損傷した疑いがあるとして作業停止を指示。防衛局長は行政不服審査法に基づき、指示の取り消しを求めて農水相に審査請求していた。

 防衛局は反論書で、知事は、県の許可を得る必要がない区域での行為を理由として、許可区域内での作業停止を指示しており、法的根拠を欠く、などと主張した。