充電器発火:リコール後に217件 注意呼びかけ

毎日新聞 2015年05月28日 19時45分(最終更新 05月28日 21時33分)

NITEの実験で発火した携帯電話用の充電器(NITE提供)
NITEの実験で発火した携帯電話用の充電器(NITE提供)

 製品評価技術基盤機構(NITE)は28日、携帯電話やパソコン、タブレット端末用の充電器やACアダプターなどの機器の発熱・発火事故が、2009〜13年度で909件発生し、うち217件はリコール(回収・無償修理)後に使用して起きていたと発表した。リコール情報を知らずに使い続けているケースが多いとみられ、NITEは注意を呼びかけている。

 NITEによると、909件のうち、778件は製品に起因する事故で、プラグの防水性が不十分なために電極がショートしたり、バッテリーや電池が異常に発熱したりしていた。被害者は重傷1人、軽傷13人に上る。

 NITEは、こうした機器の製造・販売会社の多くは、利用者の情報を十分把握しておらず、リコールを直接通知できていないとみて、利用者に対し「ホームページや広告で公表される情報をみて、身の回りに該当する製品がないか確認してほしい」と呼びかけている。過熱など機器に異常がないか注意することも必要だ。

 NITEは1989年度以降のリコール情報を検索できるデータベースを公開している。アドレスはhttp://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php【鳴海崇】

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