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最終更新:2015年5月28日(木) 20時25分

都内の自転車死亡事故最悪ペース、半数近くが法令違反運転

 悪質な自転車の運転者に安全講習が義務づけられる法律の施行が来月1日に迫っていますが、都内で自転車運転中の死亡事故が最悪のペースで急増し、死亡した人の半数近くが法令違反の運転をしていたことがわかりました。

 信号のないT字路。車が左折しようとした時、自転車が出会い頭に衝突。男子高9;@8$,%\%s%M%C%H$K$?$?$-$D$1$i$l$^$9!#

 こちらは車が交差点に入ろうとすると、いきなり右から自転車が・・・、危ない。

 信号が青に変わり、車が動き出したその瞬間、信号無視の自転車が突っ込んで来ました。

 いっこうになくならない悪質な自転車の運転。都内では今年に入り、自転車による死亡事故が急増しています。

 「この歩道から赤信号を無視して横断しようとした自転車が、こちらから来たトラックに衝突しました」(記者)

 今年2月8日、葛飾区柴又の交差点で、横断しようとした自転車に乗った78歳の女性がトラックに衝突する事故がありました。女性は赤信号を無視して、横断する途中で、その後、死亡しました。

 「ドカンという音がして気が付いてすぐ見たら、トラックと自転車に乗っておられた方が倒れていた。救急車が来たんですけど、意識がない状態で」(事故の目撃者)

 今年1月には杉並区の道路で、酒に酔って自転車に乗っていた29歳の男性会社員が横断歩道のない道路を斜め横断しようとして、オートバイに衝突、運転していた36歳の男性が死亡しました。

 警視庁によりますと、この事故を含め、都内で、自転車による事故で今年4月までにすでに15人が死亡。2010年以降で最悪のペースだということです。その死亡事故の半数近くで、自転車を運転していた人の法令違反があったことがわかりました。

 こうした悪質な自転車の運転を取り締まるための改正道路交通法が、来月1日から施行されます。3年以内に2回以上違反をした14歳以上の運転者は、5700円を払って3時間の安全講習を受けることを義務づけられ、従わないと5万円の罰金が科せられます。どのような行為が違反となるのでしょうか。

 東京・荒川の河川敷、歩行者が歩く横をたくさん自転車が行き交います。

 「ちょうどジョギングして、こんな感じで走ってて、いきなり後ろから自転車にどかんと追突された」(自転車にぶつけられた男性)

 この男性は今年1月、ジョギング中に自転車に乗った3人組の高校生にぶつけられ、1か月のけがをしました。前方不注意、このケースは「安全運転義務違反」となります。

 福岡県の歩道を走る自転車が歩行者を追い抜き車道に、危うく衝突。自転車は歩道では徐行しなければならず、歩行者を追い抜いていくと「歩行者専用道路での徐行違反」にあたります。

 来月1日からは、これを含め14の「危険行為」が取り締りの対象になります。警察庁は、「自転車による重大な事故を食い止めたい」としています。(28日18:02)

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