米Googleは5月28日(現地時間)、年次開発者会議Google I/O 2015において、IoT(モノのインターネット)向けプラットフォーム「Project Brillo」を発表した。開発者向けのプレビューを第3四半期(7〜9月)にリリースする。
Brilloは、同社が昨年買収したスマートホーム企業Nestのチームが中心となって進めるプロジェクトで、Androidをベースに低性能の端末(スマート電球や家電など)でも稼働するよう“洗練させた”OSという。Brilloのページには「BrilloはAndroidプラットフォームをすべての接続された端末に拡張したもので、(Brilloによって)あらゆる端末は簡単にセットアップでき、端末同士あるいは端末とスマートフォンはシームレスに接続できる」とある。
Brillo端末(およびAndroid端末、クラウド)は、JSONベースのクロスプラットフォーム(iOSもサポートする)なIoTプロトコル「Weave」でコミュニケートする。Weaveはアプリと端末をシームレスに接続するためのスキーマセットを提供する。
Google I/Oの基調講演では具体的なアプリ名は発表されなかったが、ユーザーのAndroid端末はBrilloのアプリでBrillo対応端末を自動認識し、このアプリから、例えばランプのオン/オフやスピーカーの音量調整を操作できる。(WeaveはiOSもサポートするので、恐らくiPhone/iPadからも操作できる。)
Weaveの提供は第4四半期(10〜12月)になる見込みだ。
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