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二酸化炭素平均濃度 初の400ppm超5月29日 4時20分
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増加を続ける温室効果ガスの大気中の二酸化炭素の平均濃度は、去年、国内の3か所の観測地点のうち2か所で初めて400ppmを超えたことが、気象庁の観測で分かりました。
気象庁は地球温暖化の進行を監視するため、岩手県大船渡市と沖縄県の与那国島、それに南鳥島の3か所で増加を続ける大気中の二酸化炭素濃度の観測を続けています。
それによりますと、去年1年間の平均濃度はいずれもおととしを上回り、大船渡市で401.3ppm、与那国島で401.7ppmと、2か所で年間の平均として初めて400ppmを超えたほか、南鳥島でも399.5ppmとなりました。
各国の科学者などで作る国連のIPCC=気候変動に関する政府間パネルは、今世紀末の気温上昇を2度未満に抑えるための二酸化炭素濃度の目安を420ppm程度としています。
気象庁によりますと、国内の観測地点では、いずれも毎年2ppm程度の上昇が続いていて、現在の傾向が続けば10年ほどでこの目安に達することになります。
気象庁の小出寛全球大気監視調整官は「国際的に大幅な削減が実現しなければ気温上昇を2度以内に抑えることは難しく、地球温暖化はもはや避けられない状況だ。二酸化炭素の排出削減の努力とともに、温暖化にどう対応していくか考える必要がある」と話しています。
それによりますと、去年1年間の平均濃度はいずれもおととしを上回り、大船渡市で401.3ppm、与那国島で401.7ppmと、2か所で年間の平均として初めて400ppmを超えたほか、南鳥島でも399.5ppmとなりました。
各国の科学者などで作る国連のIPCC=気候変動に関する政府間パネルは、今世紀末の気温上昇を2度未満に抑えるための二酸化炭素濃度の目安を420ppm程度としています。
気象庁によりますと、国内の観測地点では、いずれも毎年2ppm程度の上昇が続いていて、現在の傾向が続けば10年ほどでこの目安に達することになります。
気象庁の小出寛全球大気監視調整官は「国際的に大幅な削減が実現しなければ気温上昇を2度以内に抑えることは難しく、地球温暖化はもはや避けられない状況だ。二酸化炭素の排出削減の努力とともに、温暖化にどう対応していくか考える必要がある」と話しています。