米セントルイス連銀総裁:当局は「名目GDP目標」の導入検討を
2015/05/29 04:52 JST
(ブルームバーグ):米セントルイス連銀のブラード総裁は、金融政策当局者らはこれまでと異なる、国内総生産(GDP)の名目値を目標とする政策を検討するべきだとの認識を示した。
総裁は、成長押し上げのための新しい戦略を主張した論文に関する記者団との電話会議で、「名目GDP目標のようなものは、適切に策定されれば最適な政策になると思われる」と述べた。
金融当局は2008年に政策金利 をゼロに引き下げて以降、資産購入やフォワードガイダンスを政策手段として利用してきた。ブラード総裁は研究論文で、そうした政策は期待されていたような景気拡大やインフレの高まりをもたらしておらず、新たなアプローチが必要になっていると主張している。同研究論文は総裁を含む4人の共著。
ブラード総裁の論文では金融当局がGDP目標をどう達成できるかについての詳細には触れていない。一方で総裁は記者団に対し、目標を達成できなかった場合は、追加刺激策が必要になることが示唆されると述べた。また「2007-09年に当局は一段の措置を講じるべきだっただろう」とも語った。
原題:Fed’s Bullard Urges GDP Target as Strategy With Zero Policy Rate(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先: Atlanta Steve Matthews smatthews@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christopher Wellisz cwellisz@bloomberg.net Mark Rohner, Gail DeGeorge
更新日時: 2015/05/29 04:52 JSTニュース一覧
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