近頃、何度目かのブームが到来しているクラフトビール。名前は知っているものの、イマイチどんなものか理解していない……という人もいるのでは? そこで今回は、クラフトビールに特化した酒店で基礎を学んでみたいと思います。

びあマーケット
 

■1200種類のクラフトビールを販売! ワールドびあマーケット、略して「びあマ」

びあマ外観
 
やってきたのは北千住駅東口から徒歩3分の「びあマ 北千住東口店」。店名の由来となっているワールドビアマーケットの名の通り、国内外のクラフトビールをメインに扱っており、その数1200種類以上!

ちなみに英語の「Craft(クラフト)」は、 “手工芸品”という意味。クラフトビールは、小規模なビール醸造所で職人が作ったものを指します。

産地別に並べられたクラフトビール
 
商品はベルギーやアメリカ、アジアなどの産地別に並べられています。プライスタグには味の特徴などが丁寧に説明されていますが、ここまでたくさんの種類があると、どれを選べばいいのやら……。

店長の石田さん
 
「迷っているようでしたら、スタッフにご相談ください」と声をかけてくれたのは、店長の石田哲也さん。お客さん自身の好きなお酒や一緒に食べる料理によって、オススメの銘柄は変わってくるそう。

例えば、ジャンクフードのような脂っこいもの食べるときは、サッと流し込めるような柑橘系の香りがあるビールが合うのだとか。


■クラフトビールは反骨心の表れ!? アートとしても楽しめるビール

かわいいラベルの商品もちらほら
 
店内を見渡すと、かわいいラベルの商品もちらほら。いわゆる“ジャケット買い”をするお客さんも多いそうです。クラフトビールは基本的に少量生産で商品が随時入れ替わってしまうので、欲しい商品は買い逃さないようにしたいところ。でもどうして、こんなオシャレなデザインなの?

ビールはアートです
 
「海外のクラフトビールの根底にあるのは、反商業主義なんです。1970年代のアメリカで、大手メーカーが大量生産するビールに対し、『そんなものは飲みたくない!』という反骨心から作り出されたのが始まり。ラベルも醸造所ごとにこだわって個性を表現しています」と石田さん。

クラフトビールが、そんなロックでアートなものだったとは……! 日本の場合は、「地ビール」という呼び名で地域活性化の手段として発展したそうです。

銘柄ごとのグラスも販売されてます
 
店内では銘柄ごとのグラスも販売。こちらも「同じものばかり作らない」という醸造所の精神が反映され、入荷するたびにデザインが変わるとか。セットで買うと、よりおいしく味わえるかも!?


■店長オススメを特別に試飲! クラフトビールって奥が深い

びあマーケット
 
ここまでウンチクをばっちり学んできましたが、やはりビールですから飲んでみないことには……。ということで、店長の石田さんオススメの5本を、特別に店内で試飲させていただくことに!

静かにボトルを傾けます

図々しくも、石田さんに注いでもらいました。さすが、泡の分量がいい感じ! 炭酸が強いものもあるそうで、静か~にボトルを傾けます。

KAGUAブラン
 
まずは1本目。ベルギー産の「馨和(かぐあ)KAGUA ブラン」(686円)。和テイストのパッケージなのは、日本人が作ったベルギービールだから。ゆずを使っているので、爽やかな柑橘系の香りが漂ってきます。それでは、乾杯~っ!

うひゃー飲みやすい
 
うひゃー! 飲みやすいー!

ゆずの風味とすっきりした喉ごしでゴクゴクと飲めちゃいます。夏にはもってこいの味ではないでしょうか。「KAGUAは和食を食べるときにオススメですよ」と店長さん。

あ、昼間から飲んでいますが、皆さまに味を伝えるためやむを得ず……ですから!(笑)

ヴァイツェン
 
どんどん飲んでいきましょう!
続いては、オーストリア産のオーガニック・ビール「ヴァイツェン」(605円)。ビールは一般的に大麦から作られますが、こちらは小麦が原料。琥珀(こはく)色で、バナナの甘みや焼きたてのパンのような香ばしさを感じます。でも、ちょっと苦みが強そうな……?

と思いきや、飲んでみて驚き! 苦味が少なく、喉にスッと入っていくような軽さです。香りと味にギャップがあるけど、やっぱりおいしい~。スパイスが効いた肉料理や甘口のソースに合いそう♪

ルイネーションIPA
 
3本目はアメリカ産の「ルイネーションIPA」(666円)。まるでグレープフルーツや木の枝のようなホップの苦味をガツンと感じられる力強いビール。脂っこい食べ物と相性がよいんだとか。

一口目はクセの強さを感じつつも、飲んでいるうちにだんだんハマってきてしまう個性的なビール。原稿を書いている今も、この味が忘れられません……!

ふたにはSNSアカウント
 
フタの裏にはさりげなくSNSのアカウントが。

セントピータース

4本目はイギリス産「セント ピータース クリームスタウト」(707円)。“スタウト”と呼ばれる黒ビールで、向こう側がみえないほど真っ黒です。

炭酸控えめ
 
飲んでみると、これまたびっくり! 炭酸は控えめで、まさにコーヒーのよう。でも、原料にコーヒーは使っていません。後味には、挽きたての豆のような香ばしさや納豆のような粘性も感じられます。味の変化と奥深さがおもしろい1本でした。

ジェントルマンズ
 
そして最後はベルギー産の「ジェントルマンズ サワーエール」758(円)。“サワーエール”という名のとおり、酸味の効いたビールです。ラベルの骸骨にラスボス感があります(笑)。やや警戒しながら香りを嗅ぐと……ワイン!? 

なんだこれは!
 
なんだこれは!!

飲んでみると、やはりワインや果実酒のようにフルーティーで、衝撃が走りました。「このビールは、独自の酵母でワイン樽の中で 乳酸菌発酵させているんですよ」と石田さん。酸味と甘みのバランスがよく、ゴクゴクいけます。こんなビールもあるのですね~。

同じビールでも銘柄ごとにここまで味わいが違うなんて……。これはハマってしまいそう! さまざまな銘柄を飲み比べしたいものです。おうちでクラフトビールを楽しむなら、まずは種類の豊富な「びあマ 北千住東口店」に行ってみては? きっと初めての味に出合えますよ!

※通常は、店内で飲酒・試飲できません。

(名久井梨香+ノオト)

◆今回紹介したお店
店名:びあマ 北千住東口店
住所:東京都足立区千住旭町40-22ツボイビル
店舗詳細:http://accountpage.line.me/world-beer-market
※楽天市場店でもネット通販も行っています。
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