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JAZA総会 イルカ入手に懸念の声相次ぐ
5月28日 21時44分

JAZA総会 イルカ入手に懸念の声相次ぐ
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日本動物園水族館協会の総会が28日兵庫県姫路市で開かれ、協会が、追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を禁止したことについて、出席した水族館の関係者からイルカの入手が難しくなると懸念する声が相次ぎました。
全国の動物園や水族館が加盟する「日本動物園水族館協会」は28日、姫路市で年に1度の総会を開き、およそ130の施設の園長や館長が出席しました。
総会は非公開で行われましたが、「WAZA=世界動物園水族館協会」からの批判を受けて、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を禁止する決定を行ったことを事務局が報告したということです。
また荒井一利会長によりますと、出席した水族館の関係者からは「今回の決定でイルカの入手が難しくなる」などの意見が相次いだということです。
水族館の中には、イルカの入手が困難になるとして協会からの脱退を検討するところも出ていますが、事務局は「追い込み漁そのものが非難されるべきではない」としたうえで禁止の決定に引き続き理解を求めるとしています。

総裁の秋篠宮さまは

日本動物園水族館協会の総会では総裁を務める秋篠宮さまがあいさつし、「世界動物園水族館協会=WAZAは、追い込み漁そのものについてではなく、あくまでそこで捕獲されたものの購入について問題にしています。また、本協会がWAZAからの除名ということになると、今後の希少動物の繁殖や種の保全に大きな支障が出てきますし、日本がその分野において、国際的な貢献をしにくくなることも明らかでありましょう」と述べられました。
そのうえで「日本に古くから伝わる文化の問題と本協会がWAZAという組織の一員であることは、分けて考える必要があると考えております。その意味において、難しい判断だったことと推察いたしますが、今回の意思決定は協会全体として将来的にプラスに働くことと思います」と述べられました。

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