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ピピピピピがブログを書きますよ。

運動もせず、ヘタレ顔でキーボードに手を置くピピピピピがブログを書く。野人の如き豪快さが欲しいね。

大学卒業までに恋愛出来た奴らが全員嫌いだ。その奇跡的な幸福を常識だと考える傲慢さを持ち合わせたクズだからである

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「そろそろ落ち着こうよ」「子供っぽいね~」

 今年に入ってから、こんな心ない言葉を吐き散らかした、腐りかけの人間はいないだろうな?
 お前らは青春の風に背中を押され、流れるように恋を成就させたんだろうけれど、こっちは命懸けだった。
 後一歩で、死んでしまう可能性もあった。
 毎晩、非モテ性質が引き起こした希死念慮との死闘を繰り広げ、涙をぎらつかせながら打ち勝って暮らす日々で、なにもかもがボロボロだった。
 まるで無人島から救出された人間のような状態で、やっと手に入れたのが〝取りあえず彼女〟だ。
 そこには真実の恋心など存在しなく、あるのは焦燥感だけであった。
 修羅を燃やすみっともない、紛い物の恋愛を果たした。
 傘がないから新聞紙を使う。そうした致し方なしの関係だった。
 それは僕だけでなく、相手の女子も察知していた。
 演技的でいて、どこか怒気を含むようにすら感じられた。
「好きだよ」
 その言葉は、自分の心にふりかける慰めのものに過ぎなかった。

 お前らが、有限である本物の恋を掠め取って行ったから、僕の元には偽物の恋しか残されていなかったんだ。
 僕たちは、荒れた川の底で沈むブラウン管テレビのように、虚しい存在だ。

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お前らのような奴には、どれだけ〝卒業後〟恋愛組が頑張ったのか、分からないんだろうな

 世の中のシガラミに囚われない時期の、究極のボーナスタイムに恋愛を果たした、お前らのように恵まれた高慢ちきな野郎には。
 なんて羨ましく、鬱陶しく、消えて欲しい存在だろうか。
 まさか、学生恋愛の果てに結婚した奴はいないよな?
 早く離婚して、その後を孤独に泣きながら過ごしてくれよ。
 その経過をはてなブログに書いてほしい。
 そうじゃなければ、僕はどんなに瞑想しても、どんなに精進料理を食べても、雑念ばかりが押し寄せて、毎日耳鳴りの不眠症的な時間を過ごさなくてはならない。
 どんな嵐よりも憂鬱にさせる存在。それがお前たち〝卒業前〟恋愛組なんだよ。
 ふざけるのも大概にしろよ。
 カワイイ子を奪い取ったあの青春時代、お前らは、女子を盗み取ったせいで誰かの景色に穴が開いてしまったってことは分かっているか?
 倉庫からダンボールを盗めば、そこに空間が出来る。それはそれは寂しいんだよ。こうした感情も持ち合わせちゃいないんだろうよ。
 ある名作アニメを視聴していたら、
『俺は……俺から奪って行くやつを絶対に許さねえ!』
 という台詞を耳にしたのだが、その通りだよ。
 学生の分際で、盗賊気取りか?
 お前らのせいで出来た空虚な心を修復する為に、アニメの世界に逃げたさ。
 そしたら、「こんな年齢にもなってアニメ……? 誰とも交際してないと時間が溢れる程あって良いね。分けて欲しいぐらいだわ。あ、ごめん。これから映画と食事デートだった。相手にしているヒマないなー、めんごー。またお金掛かっちゃう。アンタは良いねぇ、交際費ゼロだもんね? 羨ましい。そんな人生を送りたかったわ。せいぜい貯金頑張ってね。増えて行く通帳の数字が、あなたの恋人だもんね。ううん、これは嫌みでもなんでもないよ。本当にステキだねって思っただけ。あたしたちカップルは、美しい思い出は増えるけれど、その分、残高は減って言っちゃうんだもん。数字が彼女さんなんて――」
 そう言われた。残酷な笑顔でデコピンもされた。
 誰のせいでアニメを視聴していると思っているんだ?
 お前らが、お前らを奪ったからだろ。
 かわいい子は常に、お前らの中にいるんだよ。
 お前らサイドにしか、カワイイ子はいねえ。
 こちらサイドには、お前らなどいやしないし、いても準お前らであるし、その生半可なお前らは性格が屈折しているから、会話するだけで辛いんだよ。
 だから、清楚で美的で穏健なお前らを、二次元世界で探そうと思ったんだ。
 それの何が悪い。
 お前らが、無言の圧力を掛けて、僕にアニメを押しつけておいて、何がアニメを観るなだよ。
 ざけやがって。

踊らされた猿、檻に閉じ込められて、狭苦しく人生を終える……かよ

「ざまあ」って顔をして夜空で弾ける花火を鑑賞して、切り裂かれたような空にねずみ色の煙が塗られていくのを見て、憎しみに支配される僕たちを重ね見、二人で嘲笑してるんだろ?
 笑い声がこっちまで聞こえてくるんだよ。
 ケラケラと、歯と歯肉の隙間に詰まっていた優越感のカスが、激しくぶれながらこっちに飛んで来るんだ。
 いい加減にしてくれよ。
 お前らの人生は、お前らのものだけじゃないんだぞ。
 地球が丸いのは、お前らの人生が満点って意味じゃない
 地球が青いのは、青信号だからそのまま進めって意味じゃない
 取り違えるな。
 いつも真っ赤な太陽が怒声を上げるように燃えているのは、一刻も早くお前らの傲慢さを停止させる為なんだよ。
 アスファルトに陽光がぶつかって弾けた煌きを、お前らはまるで贈り物かとばかりに飲み込んで、さらに輝く人生を送りやがるのも許せねえ。
 生ぬるい風が横切る、この季節に、次は何を企んでいるんだ?
 新作の水着を買って、海に行こうとしてるんだろうな。
 地平線を歪ませるような真夏の熱に浮かれて、繋いだ手の平に二人にしか分からない温もり感じたりしてんじゃねえだろうな?
「もっと生命線長かったら良いのにね」「え、なんで?」「だって、長寿になれば二人でいられる時間が増えるじゃん」「……だな」
 とか、肌を焼きながら、二人の会話を派手に燃やしているんだろうな。
 時間の概念を砕いて、二人だけの灼熱の未来を先取りしたりしているんだろうな。
 これ以上、宇宙に地球に社会に迷惑を掛けるなよ。
 お前らの築いた愛が、どれだけの高さを誇っているのかは見当も付かないが、そのせいで他人を日陰生活に追い込むなよ。
 お前らの愛で、誰かの人生が暗がりになるんだよ。
 こんな正論をぶちまけると、お前の彼氏は、
「嫉妬だろ。もうちょい過去が違えば僕だって彼女の一人ぐらい作って、校舎内デートしていたさ! って妬みに焼かれてるだけなんだよ。精神性が気色悪い奴にありがちな、先行する他者の足を引っ張って、ドングリの背比べのように生きようっていう、横並び思想だろ。心が幼稚園児なんだわこいつ。後ろ髪に惹かれてストーキング行為を仕掛けて、おまわりにしょっ引かれるような野郎だ。さっさとブタ箱で鉄格子と抱き合って寝ろ」
 非人道的な言葉で責め立ててくる。
 もうダメだなこの人生。
 永遠の夜が、百年の孤独を僕に提供した。

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嫉妬という概念しか存在しない憎しみの世界

 とまどい→レシピって曲を聴いていて、盛大に絶望したよ。

朝目が覚めたらもう昨日みたいな日常はなくて
「ホントあぁもう…えっとどうしよう」
ため息混じりに練るお菓子と妄想のレシピの中に
恋心入っちゃった

 僕の人生は、こんな感じなんだよ。
 気づいたら、お前らが世界を一変させていた。
 朝目が覚めたと思ったら、空はまだ暗くて、分かってしまった。
 昨日までのような熟睡はもう取っ払われてしまって、新しく渡されたのは不眠症だけなんだって。
 もう常識的な恋心なんて、お前らに踏みつぶされてしまったんだって。
 これからは何千時間経過しようと夜は明けないんだって。
 ぺしゃんこな壊れかけの中古の恋心じゃ、幸せを呼ぶ関係を築く事なんて出来ない。
 全部お前らのせいだからな。
 お前らがキスしつつ落とした、額の汗が地面に落下すると、美しく弾けて拍手ものかもしれない。
 一方、僕らのような青春失敗者が転落すると、砕け散る皮膚と、飛散する五臓六腑は、容赦のないグロテスクな世界をそこに生み出すだけなんだよ。
 露わになった、心臓の間抜けな膨らみを見て、お前らはほっぺたを膨らませて嗤いを堪えるんだろうな。
 ふざけた人生だ。
 もう一生、恋する事なんてないだろうな。
 お前らのせいで。

 

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

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下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)

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