女子サッカー:池笑然が憧れる日本のレジェンドが復活弾

女子サッカー:池笑然が憧れる日本のレジェンドが復活弾

 澤穂希(36)=INAC神戸レオネッサ=は日本女子サッカー界の「生きている伝説」と言われている。15歳の時に日本代表に抜てきされた「天才サッカー少女」は国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)に5回連続で出場した。キャプテンを務めた2011年のドイツ大会では最優秀選手と得点王(5点)に輝き、チームを優勝に導いて東日本巨大地震の被害で打ちひしがれていた日本に希望と勇気を与えた。

 身長164センチ、体重55キロのMFはW杯という大舞台で迅速かつ正確なパスで体格の大きい相手選手たちを攻略した。守備にも積極的で若い選手たちを精神的にまとめる役割をした。その年、アジア人選手としては初めてFIFAバロンドール(世界年間最優秀選手賞)を受賞した澤は日本の国民的英雄であり、女子サッカー界の世界的なスターとして注目を浴びた。11年から3年間、INAC神戸で澤のチームメートだった韓国のエース池笑然(チ・ソヨン、24)=チェルシーLFC=は澤をあこがれの選手に挙げる。

 昨年5月、日本のアジア・サッカー連盟(AFC)女子アジアカップ優勝以降、澤は日本代表チームを離れた。故障が重なり、競技力が落ちたためだった。だが、その澤が来月6日にカナダで開幕するFIFA女子W杯日本代表メンバーに復帰した。W杯出場6回は男女通して初の記録だ。

 澤は今月24日、日本で行われたニュージーランドとの親善試合で決勝ゴールを決め1-0でチームを勝利に導き、約1年ぶりに華麗なる復帰を果たした。自身にとって198回目のAマッチ出場試合で83点目のゴールを記録したのだ。澤は「国のためにプレーするのは久しぶりなので、普段とは違う緊張感があった」とした。佐々木則夫日本女子代表監督は「『サッカーの神様』澤が私たちを勝利に導いた」と言った。

 今回のW杯にディフェンディング・チャンピオンとして出場する日本はスイス、カメルーン、エクアドルと同じグループリーグC組に属する。日本28日、長野でイタリアと親善試合を行った後、カナダに向かう予定だ。佐々木監督は「単に経験が多いから澤を選んだのではなく、現在最高の状態だから選んだ。ほかの選手たちは澤を見るだけでも助けになるだろう」と言った。

崔秀賢(チェ・スヒョン)記者
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