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 DeNAは28日、2020年代に自動運転の「無人タクシー」を走らせる、との目標を発表した。自動運転技術を開発するベンチャー「ZMP」(東京都)と組み、合弁会社「ロボットタクシー」を設立。今後、政府などに法規制の緩和も働きかけていく。

 新会社の社長に就く中島宏DeNA執行役員は会見で、「20年の東京五輪で(無人)タクシーを多数走らせたい」と語った。ただ、無人の車を走らせるにはまだ法規制が多いため、「技術的には準備できる。周辺環境も遅くとも20年代後半には整う」との見通しも示した。

 ZMPは01年創業で、ロボット向けに開発したセンサーやカメラの技術を自動運転車にも応用。ハンドルやアクセルの制御技術などのシステムを、自動車大手の研究開発向けに納める。今は人工知能(AI)による技術向上を進め、昨年から公道での実証実験も始めた。

 DeNAは遠隔で操作するシステムや利用者が使うスマホ向けアプリなどの開発にあたる。サービス導入にこぎ着けられれば、高齢化が進む過疎地などで事業展開したい考えだ。